秋の気配を探しに。
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CX-60を走らせて、初秋の志賀高原へ
10月中旬、用事があって長野を訪れた帰りに志賀高原に寄って紅葉を見てきました。本当は前の週に訪れる予定だったのですが、お天気がすぐれず延期していたのでした。ちょうど2週連続で長野に用事があってよかった。
旅の相棒はもちろん、トルクフルで走るのが楽しいCX-60です。これはやっぱりSUVの形をしたスポーツカーだということを噛み締めながら、ロードトリップを楽しみました。
この記事では後編をお届けします。まだの方はぜひ前編からどうぞ。
前編はこちら
▶ CX-60を走らせて、初秋の志賀高原へ〈前編〉
2,307mからの雄大な景色に心打たれる
さて、横手山スカイレーターとリフトを乗り継いで、標高2,307mの山頂にやってきました。思っていたより寒くて、おそらく5〜6℃くらいだったんじゃないかな。凍えながら鼻水が出てくるのは久しぶりの経験でした。
山頂の展望台からは眼下に広がる景色を眺めることができます。志賀高原の山々はもちろん、中野市街方面の景色、そして遠くは北アルプスの山々まで、その雄大さに心が打たれます。
こんなに遠くの景色まで見ることができるとは、ちゃんと天気を確認して来た甲斐がありますね。前回来たときは厚い雲に阻まれて北アルプスまで見えませんでしたから。
すぐ下には、先ほど通ってきた道と、駐車場に止めたCX-60が見えました。
駐車場が真下に見える景色はいつ来ても驚かされますね。まるでスカイツリーから下界を眺めているようで、想像以上の急斜面の上に立っていることが分かります。
おそらくこの標高だと針葉樹が多いんだろうから、一面の紅葉にはならないはずです。だからこうしてまだらに色づくのが、志賀高原の紅葉なのでしょう。
本当に笑っちゃうくらいの快晴ですね。FUJIFILMの青がとてもきれいに出てます。
さらに上へ
もう一段上の展望デッキに上がってきました。さらに遠くまで見渡せるような気がします(あんまり変わらないかもしれない)。
これから進んでいく草津側の風景。写真中央あたりを走っている道路が国道292号で、このあたりに国道標高最高地点(2,172m)があります。このエリアは11月中旬から冬季閉鎖に入るので、走りたい人はお早めに。
渋峠ロマンスリフトで下りる
そろそろお腹が空いたから山頂で何か食べようかなと思っていたのですが、カフェは犬NGだし、パンで有名な横手山頂ヒュッテは営業終了しており、何も食べるものがなくて。
だから山頂でやることと言えば、展望台から景色を眺めるか、広場で遊ぶか。景色は十分眺めたので、ちょっとだけ広場で犬と走り回って、リフトに乗って下りることにしました。そろそろ寒くなってきたしね。
この日は往復コースではなく、スカイレーターとリフトで横手山に上った後は裏側にある渋峠ロマンスリフトで下り、送迎バスでスタート地点に戻ってくるという「周遊」ルートだったと、前回の記事に書きました。
そのため裏側の渋峠ロマンスリフトに向かいます。といっても山頂の広場から見えてるリフトに乗るだけです。
この渋峠ロマンスリフトは反対側と違って傾斜は緩やかで、その分距離が長いのです。全長900mくらいあって、15分くらい乗ってました。横には歩いている人たちもいたけれど、同じくらいの早さだったので、歩いて下りるのも全然ありだったかもしれない。
そしてこの日の風向き的に、冷たい向かい風に15分間ずっと晒されてました。服装ミスったなと思いながら、ここまで来たらひたすら耐えるしかないよね。寒い寒い…
リフトはスキー場の斜面の横をひたすら下ります。寒かったことしか記憶がないので、本当に寒かったのだと思います。寒いしか言ってない。
県境に立っていることで有名な渋峠ホテルが見えてきました。山頂は長野県でしたが、渋峠ロマンスリフトの乗り場あたりから群馬県に入っていました。なのでこの写真は群馬県側から県境を眺めています。
やっと地面に降り立ちました。本当に寒かった…
バスに乗って戻る
ここからはバスに乗ります。車を止めた横手山ドライブインまで戻って1周です。
車高の高いバスからはいつもと違う目線で国道292号を見ることができ、無骨なスノーシェッド、崖下の景色、遠くに見える風景など、あらゆる風景が新鮮でした。特に僕はいつも運転しててあまり周りの景色を見ることができないから、余計にそう感じるのかもしれません。
スタート地点の横手山ドライブインが見えてきました。約1時間の天空の旅も、そろそろ終わりです。
こんなに快晴の日に来ることができて本当によかった。ほんとは夕方のマジックアワーまで山頂にいることができればいいのですけどね、リフトの営業終了が早いのでそれは叶わなそう。もちろんドライブインに止めた車からだったら見ることができますが、帰りの関越の渋滞を想像するとそうもいきません。
草津に抜けて帰路につく
さて、車に戻ってきたので帰路につきます。とはいえ来た道を戻るのはおもしろくないので、そのまま国道292号を進んで草津に抜けることにしました。
この国道292号には国道標高最高地点があるということで有名です。でもそれ以前に、走っていてとても楽しい道なんですよ。しっかり2車線が確保してあって対向車の心配をする必要もなく、3連休でもそんなに交通量は多くありません。
さらに絶景の中を駆け抜けるワインディング、途中に数多く設けられた展望所からの景色。横手山周辺の絶景はもちろん、白根山周辺の活火山、極めつけは殺生河原の非日常的な風景など、見どころを挙げればきりがありません。
CX-60はSUVの形をしたスポーツカーだ
何度でも書くけれど、やっぱりCX-60はSUVの形をしたスポーツカーですよ。そんなことを噛み締めながら国道292号を走りました。
確かに渋滞時の低速走行は苦手だけれども、高速道路の安定感は素晴らしいし、このようなワインディングになるとそのポテンシャルが一気に爆発します。
後輪駆動ベースだからステアリングの舵角が一発で決まり、修正操舵が必要な場面が滅多にない。踏めば踏むだけもりもり湧いてくるトルクのおかげで上り坂でも全く困ることがなく、直列6気筒ディーゼルエンジンが奏でる音からも気分が上がります。
まさに、マツダが掲げる “Be a driver.” を体現するSUVだなと。乗り心地を二の次にしてしまった(だからこそ批判が多い)けれども、やっぱりドライバーとして運転が楽しいことが重要だねと。そこに価値を感じる人にとっては大変おすすめできる1台です。
▶ CX-60と暮らす|納車1年半の徹底レビュー。熟成を重ねてさらにいい車に。
日常離れした景色を駆け抜ける
さて、車窓は白根山周辺や殺生河原の方へと移り変わっていきます。この景色とともに、ロードトリップもまもなく終焉を迎えます。
活火山である白根山に近づくと道端に緊急避難所があったりして、なかなか物騒な雰囲気が漂っています。そのうえ、急斜面に佇む紅葉や、断崖絶壁に道がへばりついている様子など、このあたりも日常離れした風景が広がっています。ほんと、国道292号は魅力的な場所が多い。
そして車は殺生河原へ。
このあたりは駐停車禁止になっていて、車を止めて写真を撮ることはできません。でも車の中から見るだけで十分かも、だって一面からもくもくと煙(水蒸気?)が上がっている光景なんて、そもそも普段目にすることがないですからね。
よくこんなところに道を通したもんだ。道の下から爆発して崩壊することはないのだろうか? どうやって維持管理しているのだろうか? いろんなことが気になります。
ロードトリップの終わり
この先は、草津温泉を抜けて八ッ場ダムのそばを駆け抜け、渋川市に出て関越に乗り、横浜まで帰りました。天気にも恵まれそれほど寒くなく(山頂は寒かったけど)、無事に帰ってこられたことに感謝しつつ、このロードトリップを終わりにしました。
帰りはもちろん関越の渋滞に巻き込まれました。いつものことだからもう慣れっこです。とはいえ、いくら渋滞していても車の中は自宅にいるのと同じ感覚で過ごせるので、気は楽ですね。もちろん空いているに越したことはないですが。
10月中旬に敢行したこのロードトリップ、このときはまだ関東では暑い日々が続いていました。しかし、この記事を書いている10月末はすっかり涼しくなり、むしろ家にいても少し肌寒く感じるほどになりました。
季節がめまぐるしく変わっていくことを噛み締めながら、すぐ目の前に迫っている冬の気配と年の瀬の足音に耳を澄ませる。こういう秋の雰囲気が大好きだから、その成分を余すことなく吸収して、年末を迎えたいと思っています。