死ぬまでに一度は見ておきたいもの。
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日本神話から歴史が続く戸隠神社
日本神話の時代、天岩戸が飛んできて誕生したと伝えられている戸隠神社。長野県長野市の山奥にあります。
Wikipediaによると以下のような説明があります。神話の時代なので当然かもしれませんが、はっきり分かっていないことが多いです。それなのに、神社という形で現代に残っているのが不思議であり、だからこそ神聖な場所なのでしょう。
一説には現在の奥社の創建が孝元天皇5年(紀元前210年)とも言われるが、九頭龍社の創建はこの奥社よりもさらに古いとされている。伝承では、この地の地主神である九頭龍大神が、天手力雄命を迎え入れたといわれている。
人が多くなる前に参拝したかったので、朝8時半に奥社へと続く参道の入口まで来ました。すぐそばに駐車場があり、1回600円でした。
ここから奥社まで約2kmの参道を歩きます。杉並木までは約1kmの平坦な道が続き、杉並木を越えると階段で奥社まで上ります。さあ、行きましょうか。
このあたりの標高は1,200mあまり。参道のそばには、ハルニレ、シナノキ、ブナなどの落葉樹、モミ、イチイ、ウラジロなど針葉樹からなる154,000坪に及ぶ広大な自然林が広がっており、標高が高いことを伺わせます。
また、参道の両脇にはせせらぎがあり、カエルの鳴き声も聞こえてきました。すぐ近くまで近寄ってみたのですが、うまく擬態しているのか、それとも物陰に隠れているのか、見つけられませんでした。
約1km歩くと随神門に辿り着きました。ここから500mほどに渡って杉並木が続きます。
樹齢400年の杉並木
参道のまわりの木々は自然林ですが、この杉並木だけは人工的なものです。植えられたのは約400年前で、それが現代までずっと守られており、壮大な杉並木となりました。
そのすごさを写真で伝えるのは限度があると思いますが、写っている人と比べてみたら少しは伝わるかな。この大きさの杉の木が1本あるだけでも圧倒されるのに、それが何本も連なっているから、足を踏み入れた瞬間は言葉も出ませんでした。
地面に出ている根の部分だけで人間の背丈ほどの高さがあります。根の上には苔や山菜が生えていました。大きな命の足下で小さな命が育っている。美しい光景です。
杉並木は500mくらい続きます。進むごとに圧倒されるので、もう「すごいな…」しか出てこない。
参道のはじめから緩やかな上り坂だったのですが、杉並木の奥まで進むと少しずつ勾配が上がってきました。そして、奥社に続く階段が現れました。標高にして100mほどをこの階段で上ります。
奥社に到着
写真を撮りながらのんびり歩くこと約1時間、やっとのことで奥社に到着しました。このときは肌寒い朝だったのですが、急な階段を上ってきたので体が火照ってきました。どおりで杉並木すれ違う人たちが上着を脱いでいたわけだ。
奥社ではしっかりお参りをして、おみくじを引いて、少し休みました。結構喉が渇いたので、次に訪れるときはちゃんと飲み物を持参した方がいいかもしれない。
戻ります
さあ、来た道を戻りますよ。帰りは下りなのでそこまで疲れないでしょう。歩いていると奥社に向かう人たちが増えてきて、さっきより人が多くなってきたように感じました。しっかり写真を撮りたいのなら、やっぱり朝イチで訪れるのがベストのようですね。
最後に
戸隠神社、僕は初めて訪れました。
以前から話に聞いていたとおり、杉並木には圧倒されるばかりでした。写真にも数多く収めたけれど、ちゃんと自分の目にも焼き付けてきたので、2週間が経った今でもふとした瞬間に記憶が蘇ります。そのたびに、「長野、いいところだったなあ」と口にしています。
車じゃないと行けないようなところですが、死ぬまでに一度は見ておかないと損であると声を大にして言いたい。往復4kmあまりを歩くことになるので、できれば自分の思いどおりに足腰が動くうちに。長崎からだと大変かもしれないけど、いつか僕の両親も連れてきてあげたいなあ。
なお、この記事の写真は〈Sony α7 III + Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art〉で撮影しました。RAWで撮影した上で、Lightroom Calssicで色を調整しています。