現代人に乾燥機は必須だと思います。
小型な衣類乾燥機「Morus Zero」
「Morus Zero」とは、中国のスタートアップ企業Morus(モルス)が開発した小型な衣類乾燥機です。日本では2021年にMakuakeでクラウドファンディングを行い、なんと1億5千万円(目標金額の31154%!)という驚異的な額の支援を集めました。
そのMorus Zeroが晴れて製品化され、2022年1月2日に発売となったのです。今回はクラウドファンディング版ではなく、製品版のMorus Zeroを一足先に使う機会をいただきました。実際に使ってみたので、その感想をお届けします。
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メーカーより製品を無償で提供いただき、記事を執筆しています。記事の内容は全く指示を受けていないので、僕が使ってみた率直な感想を記載しています。
まずはスペックをご紹介
内容に入る前に、まずはスペックをざっとご紹介します。重要なものはこのあとの文章でも触れるので、読み飛ばしてもOKです。
商品名 | Morus Zero |
本体寸法 | 幅49cm × 奥行 53cm × 高さ 41cm |
本体重量 | 13kg |
乾燥容量 | 1.5kg |
電圧 | 100V~120V |
周波数 | 50/60Hz |
消費電力 | 1100W~1200W |
ドア開閉方向 | 左開き |
カラーバリエーション | ホワイト/ダークグレー |
保証期間 | 1年 |
生産地 | 中国 |
パッケージ内容 | ① Morus Zero本体 ② 靴専用乾燥棚 ③ 電源コード・プラグ ④ 取扱説明書 ⑤ クイックスタートガイド |
価格 | 69,800円 |
先進的な見た目
Morus Zeroの見た目は非常に先進的で、まるで宇宙船のようです。ドラムの円形を起点に曲線が多用されたデザイン。サイズは幅49cm × 奥行 53cm × 高さ 41cmと、ソファの上に置いてもこんなにコンパクトです。
右下に取っ手があります
ドアの右下に取っ手があるので、ここに指をかけて引っ張ると開きます。ドアはしっかりと止まっていて開けるのはちょっと固いです。本体の重量は13kgしかないので、もう片方の手で本体が動かないように押さえるか、すばやく引っ張るようにして開けるといいです。
開きました。
乾燥容量は1.5kg
乾燥容量は1.5kgとなっています。目安のラインがドアの左側に書いてあるので、これを参考に衣類を入れるといいでしょう。果たして1.5kgで足りるの?という疑問があるかもしれませんが、このあと考えてみることにします。
ドラムの奥にはフィルター
ドラムの奥にはホコリをキャッチするフィルターがあります。乾燥効率の低下や本体の故障を防ぐために、乾燥のたびに掃除した方がいいです。ハニカム構造のカバーが1枚あり、その下にフィルターがある、という2段構えになっています。
特筆すべきは、この2枚のカバーとフィルターはどちらも磁力で固定されているということです。位置を合わせてひねって固定する形式ではなく、位置を合わせるだけで勝手に磁力でくっつきます。とても使いやすいです。
上部にコントロールパネルがあります
電源を入れたり乾燥モードを選択したりするコントロールパネルは本体上部にあります。全ての操作はここで行います。
背面には吸排気口や電源ポート
背面には吸気口や排気口があります。使用中はここから温風が出てくるので、壁にぴったりくっつけることはできません。また、その下には電源ポートと主電源があります。
下部には水タンク
本体下部には、乾燥時に出た水分を溜めておく水タンクがあります。簡単に引き出せます。
付属品はシンプル
付属品はかなりシンプルです。段ボールにまとまって本体のドラムの中に入れてありました。
① 靴専用乾燥棚
② 電源コード・プラグ
③ 取扱説明書
④ クイックスタートガイド
さらに、僕のセットにはドライヤーボール(6個セット)が入っていました。こちらは2,500円のオプションです。
ドライヤーボールはニュージーランド産の羊毛100%でできており、衣服と一緒にMorus Zeroに入れるだけで、乾燥時間が約15%ほど短縮されます。また、ドライヤーボールがあると衣類をよりふんわり仕上げることができ、柔軟剤もいらないそうです。
では、ひととおり本体や付属品の紹介をしたところで、実際に使ってみましょうか。
電源を入れます
電源ケーブルを差し込み、主電源をオンにして、本体上部の電源ボタンを長押しすると電源が入ります。ボタン自体はシリコン製の柔らかい素材で、押したときにはしっかりとクリック感があります。
電源が入りました。ボタンの上の方がドット液晶になっていて、選択しているモードに応じて表示内容が変わります。表示は大きくて見やすいです。
ボタンの配列は、左から「モード切り替え」「マイナス」「プラス」「電源」となっており、電源ボタンが決定ボタンの役割も担っています(単押しで決定、長押しで電源)。
また、「マイナス」と「プラス」の同時押しでチャイルドロックもかけられます。ドラム内への子どもの閉じ込め事故も発生していることを踏まえると、しっかりと作り込まれていて好印象です。
乾燥モードは8種類
用意されている乾燥モードは8種類で、操作部の上に日本語で表示されているので分かりやすいです。どうやらMakuakeのクラウドファンディング版は英語表記だったみたいなので、いい改善だとおもいました(日本語訳が若干おかしい部分がありますが…)。
- スマート —— 衣類の水分を自動感知し、乾燥時間を自動調整
- クイック —— 真空技術を使って15分でシャツを乾燥
- シャツ —— シャツのシワを軽減
- シルク —— デリケートな素材向けに低温で乾燥
- あたため —— 乾燥終了後も暖かさを保ってくれる
- リフレッシュ —— 乾燥はせず、衣類についたニオイやホコリを除去
- 靴 —— ドラムは回転せず温風のみ出てくる(付属の靴専用乾燥棚が必要)
- 除菌 —— UVライト、熱、真空状態の3つを組み合わせて除菌
電源オン、モード選択、スタート
使い方はとても簡単です。乾燥する衣類を中に入れたあとは、電源を入れ(電源ボタン長押し)、モードを選択し、スタート(電源ボタン短押し)するだけです。スマートモードでよければモードを選択する必要すらないので、電源ボタンの長押し+短押しで乾燥が始まります。
選択されているモードの横にはLEDが光るので、今どのモードが選択されているのか一目で確認することができます。分かりやすくていいですね。
ちなみに、スマートモードは全ておまかせなので時間指定できませんが、クイックモードにするとプラスボタン、マイナスボタンで時間調節ができます。初期値は15分で、5分刻みで設定可能です。
乾燥中は残り時間がカウントダウンされる
乾燥中はディスプレイに残り時間が表示され、1秒ごとにカウントダウンされます。表示も大きく見やすいので、離れた場所からでも視認性に優れています。
真空技術を使って強力乾燥
Morus Zeroは「Vacuum+ 脱水テクノロジー」という減圧乾燥技術を採用しています。通常の乾燥機は温風を当てることで衣類を乾燥させるのに対し、Morus Zeroは温風に加えてドラム内を減圧し水分の蒸発速度を上げることによって、すばやく乾燥できるようにしています。
最初に使ったときは、使い始めにバキッバキッと音がしたので何事かと思いましたが、きっと真空装置の発する音だったのでしょう。しばらく使っていると音がしなくなりました。もちろん、乾燥性能も文句ありません。しっかり乾きます。
ご参考までに、MakuakeのMorus Zeroのページから転載します。容器に入れたクリームをMorus Zeroの中に置いたものですが、減圧によってクリームがふくれあがっていますね。
乾燥容量1.5kgで足りるの?
しっかり乾くことは分かったけれど、乾燥容量が1.5kgで足りるの?——と疑問もあると思うので、データと僕の経験談を合わせてお話ししますね。結論から言うと、一人暮らしで毎日洗濯するのなら足りると思います。
まず、日立のサイトによると、1人あたりの洗濯物の量は1日分で「約1.5kg」が目安だそうです。そのため、洗濯機を選ぶ際は「人数×1.5kg×日数」を目安にするとよくて、一人暮らしで毎日洗濯するのなら、1回の洗濯量は1.5kgということになります。
僕はパナソニックのCubleというドラム式洗濯乾燥機を使っており、Cubleの乾燥容量は3.5kgです。今は二人暮らしですが、一人暮らし時代の洗濯を思い返してみると、乾燥まで回すほどの洗濯物がたまらないので2日に1回くらいの頻度で回していました。バスタオル、フェイスタオル、下着、靴下、部屋着など、2日分でだいたい3kgくらいでしょうか。そのため、1人1日あたり1.5kgというのは、おかしな数字ではないと思います。
したがって、一人暮らしの毎日の洗濯に対して乾燥容量1.5kgというのはちょうどいい容量であり、Morus Zeroは一人暮らしにピッタリな乾燥機だと言うことができます。
高いところに置くと使いにくいけど、持ち運べるのが強み
Morus Zeroはコントロールパネルが本体上部にあり、奥に向かって低くなるような形をしています。そのため、高い位置に設置してしまうとコントロールパネルに届かない/見えないなどの弊害があり、本体の操作ができなくなります。乾燥機というと、洗濯機の上に棚を設けて設置するのをイメージするかもしれませんが、Morus Zeroにはそのような置き方は適していないのです。
一方で、付属の電源ケーブルを差し込んで主電源を入れるだけで、すぐに使い始めることができる、という特徴もあります。つまり、いつでもどこでも電源さえあれば乾燥できるんです。本体が13kgと軽くて持ち運びやすいのも相まって、機動性はかなり高いです。
そのため、例えば脱衣所の中などに定位置を見つけて設置するような使い方に加えて、家の中で使いたい場所に持っていくような使い方もいいのではないかと思いました。靴の乾燥もできるので、Morus Zeroごと玄関に持っていって、雨に濡れた靴や洗った靴を玄関で乾かすとか。
ただし、乾燥中はそれなりの音がするので、リビングでくつろいでいる横に置くのは難しいと思います。音はCubleと同じくらいですが、リビングとは別の部屋に置いてドアを1枚隔てたいです。
一人暮らしにピッタリな乾燥機が、69,800円
一人暮らしにちょうどいいサイズの高性能な小型衣類乾燥機「Morus Zero」。これだけの機能とデザインを詰め込んで、税込69,800円と破格のお値段です。
これだけの投資で、「洗濯物を広げて干す」という作業と決別することができるんです。これ、一連の洗濯の流れの中でいちばん面倒なところだと思うんですよ。
水分を含んで重くなった衣類を広がして、重ならないように物干し竿に掛け、乾くまで待つ。労力もかかるし時間もかかる。外に干すのなら天気も気にしないといけない。フルタイムで仕事をしていたら、週に何度もこんなことしている時間はないです。
繰り返しますが、これだけの機能とデザインを詰め込んで、69,800円なんです。例えば2年間毎日使うなら、1日あたり約95.6円です。コンビニコーヒー1杯分の投資で、QOLが上がりまくりますよ。投資する以上の効果は十分にあります。
初売りセール中、12,000円引き
そして今なら、初売りセールで12,000円も安くなっています。2022年1月16日までの限定セールで、税込57,800円。2年間毎日使うなら、1日あたり約79.2円です。一人暮らしで乾燥機がない生活をしているのなら、もう買うしかないでしょう。