iPhoneで映画のような横長の映像を撮ることができるレンズです。
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Anamorphic Lensとは
Anamorphic Lens(アナモフィック・レンズ)とは、入ってくる光を横方向に圧縮するレンズのことです。つまりセンサーに取り込まれた像は縦長になります。
この縦長の映像を記録時(または編集時)に横に引き延ばすことで、シネマスコープサイズの映像(映画のような横に長い映像)を撮影することができます。
このような映像を、iPhoneをはじめとするスマートフォンで撮影できるようにしたのが、MomentのAnamorphic Lens。プロが映画撮影で使うレンズは横方向へ50%圧縮するものもあるようですが、このレンズは75%に圧縮します。
それを記録するアプリ側で133%に拡大することで、圧縮されていない映像を復元することができます。
Moment Anamorphic Lens
このAnamorphic Lensは、アメリカのMoment社が販売しているレンズのひとつ。
他にも広角レンズや望遠レンズなど物欲がそそられるレンズがありますが、僕はいちばん欲しかったAnamorphic Lensを購入してみることに。国内では売ってないので、公式サイトで購入して日本に送ってもらいました。
→ Moment – The Best Mobile Photography Gear, Apps, and Travel
小さくてかわいらしい箱に入っています。開封しましょう。
内容物は、Anamorphic Lens本体と持ち運び用の巾着袋。あとは説明書きとレンズ回転用の棒(装着するデバイスによってレンズの向きが異なるので向きを変えるためのもの)が入っています。
小さい。
レンズカバーもついています。
カバーを外すとレンズがお目見え。光が横方向に圧縮されて、奥の円が縦長になってるのがわかりますね。
ケースとセットで使う
レンズ単体ではiPhoneに装着できないので、専用ケースと一緒に使います。
iPhoneの各モデルは網羅していて(この記事はiPhone 11発表翌日に書いてますが、既に11用もありますね)、Google Pixel用とGalaxy用もあります。
→ Shop Cases -Wallet, Photo, and Battery Cases – Moment
ケースもおしゃれな箱に入っています。
購入したのは、iPhone XS Max用の「Walnut Wood」ケース。
Lightningポートとスピーカーは、それぞれ独立して穴が開けられています。また、スピーカー穴にはストラップも取り付けられるようになっています。
ボタン部分はケースの上から押すような感じ。反対側も同様です。
ケースの下側は木製で弾力性はないので、上の方からスライドさせて入れ込みます。
Apple純正のレザーケースをはじめとする、いわゆる「普通のケース」を装着して裸のiPhoneより大きくなる分が「ひと回り」だとすると、このケースは「ふた回り」くらい大きくなるような印象。つまりちょっとデカい。
ケースの溝にレンズをはめ込む
ケースが厚くて重いことには理由があります。それは、レンズを装着するためのアタッチメント機能があり、2眼カメラのどちらにも装着できるようになっていることです。
レンズ側には出っ張りがあって、この部分をケース側にはめ込みます。
このように溝に入れ込んで——
——90度ひねります。
これで装着完了。
どのような映像が撮れるの?
作例は溜まったらまた紹介しますが、いくつかのシーンで撮影してみました。
あくまでも外付けのレンズなので、撮れる映像のクオリティはスマホ側に依存します。言ってしまえば「画角が広がるだけ」で、手ぶれ補正や暗所耐性はスマホ次第です。
Anamorphic Lensの特徴として「横に広がるフレア」があります。こればかりは映像の上下をクロップした「なんちゃってシネスコ映像」では再現できません。
しかしながら、映像の印象に大きく影響を与えるのは「手ブレ」という問題。このあたりは、Osmo Mobileのようなジンバルを使うことを検討した方がよさそうです。
最後に
紹介するのが遅れてしまいましたが、実はこのAnamorphic Lensは3か月くらい前に購入していたものです。
そうこうしているうちに、先日Osmo Pocketを購入しました。Anamorphic Lensを最大限活用するならスマホ用のジンバル(Osmo Mobile 3など)を購入するべきだったのですが、この先どのような運用しようか考えているところです。
いずれにせよ、引き続きこのAnamorphic Lensも使う予定なので、映像が溜まってきたらひとつの作品としてまとめてみたいと思っています。