そろそろ転職のタイミング。
自分に最適な仕事とは
博士課程を修了し、今の仕事に就いて2年が経ちました。このタイミングでそろそろ転職を検討しています。
理由は3つで、
- そもそも積極的にやりたい仕事ではないこと
- 大学・研究室に華を持たせ、自分のキャリアに箔を付けるためだけに選んだ仕事であること
- このような思いの下で仕事を続けるのは2年が限界だったこと
というような感じです。よく2年も続けたな。
転職エージェントと面談してキャリアの棚卸しをしたり、職務経歴書の準備をする中で、これまでやってきたことを振り返る機会がありました。大学院での研究はもちろん、学部生時代の研究を振り返ったり。これまでやってきたことの延長上に今の自分がいて、その先のキャリアも続いていくので、このような機会に振り返るのは大事なことです。
その上でひしひしと感じているのは、僕はひとつの物事に打ち込むことができるタイプの人間ではないということです。手を出した全てのことが中途半端で終わっており、ひとつひとつの成長が遅く、結果が出るのが遅い。だから、ひとつの物事を極めた先で得られる経験値が他の人よりも低いのです。
例えば、ひとつのことに集中して自分のリソースを全投下すれば、3か月である程度のレベルに到達できる物事があったとして。僕はその3か月の間に別のことにも手を出して、ひとつの物事にリソースを全投下できないので、全投下した人と比較して3か月後の成長の度合いが遅い。
きっとこういう感じです。まあ、自分でそう思い込んでいるだけかもしれないし、ただ単に僕の能力が低いだけかもしれません。でも、ひとつのことにリソースを全投下するための精神的なキャパシティを持ってないんですよね。
これは仕事にも言うことができて、ひとつの物事を極めることが美徳とされる仕事は向いていないのです。今は約1か月ごとに同じようなサイクルを繰り返し、そのサイクルの質を上げることが重要とされる仕事に就いています。周囲との差が生まれていくこともあり、そのたびに自分には向いていないのだと感じています。
さらに悲しいことに、クリエイティビティが求められることは一切ありません。
このようなブログを作って日々新しい記事を書いていることからも分かるように、僕はクリエイティビティを発揮することに対して喜びややりがいを感じる人間です。すでにあるものに手を加えるのではなく、何もないところから成果物を生み出したいので、仕事もクリエイティブだと嬉しいのです。
それなのに、今の仕事は前例に倣って進めることが最も推奨され、クリエイティビティを発揮すると余計なことをするなと言われてしまう。このような環境に身を置くのはそろそろ限界なのです。
どのようにキャリアを構築していくか
自分の経験を棚卸ししてみると、僕の中には以下の5つの軸があると思っています。
- 薬学の全般的知識、薬剤師免許
- 博士としての研究実績(実験系の立ち上げ、学生マネジメント)
- 英語論文執筆、学会発表の経験
- Adobe Photoshop、Illustratorを使ったクリエイティブ(学会スライドを含む)
- WordPressによるWebサイト運営、Webライティング
今の仕事は軸1と2のみを使っており、残りの軸3〜5は使っていません。これだけ軸があるのに一部しか使わないのは非常に勿体なく、できればもっと仕事に活かしたい。だからもっと自分に合った、自分の価値を最大化できるような仕事を探したいと思います。
とはいえ、あまり堅苦しく考えたくないとも思っていて。
自分自身が将来的にどのようなキャリアを築いていくか考えることは重要ですが、一方でキャリアなんて結果論に過ぎません。自分が選んだ道を突き進んだ先で、あるとき後ろを振り返って「ああ、こんな道を歩んできたんだな」と振り返り、自分のキャリアが構築されていることに気づくのです。だから今できるのは、現時点で最良だと思う道を選んで突き進むことだけ。
このように考えているので、キャリアについてあまり堅く考えることなく、今の自分にとって最良かつ楽しいと思える選択をしようと思っています。