いちばんの読者は自分だから。
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当ブログは今月で開設から9周年を迎えました。
この時期は毎年のように「どうしてこんなに続いてきたのか?」と考えているのですが、いつも同じ結論に達しています。それは、これまでずっと一貫して「自分が読みたいブログ」を作ってきたということです。
トップページを眺めてみると、美しいサムネイルと魅力的なタイトルが並んでいて、あれもこれも今すぐ読みたい!と。そうやって、過去の自分が書いてきた記事を眺めながら余韻に浸るのが好きなんですよ。
自分でそう思えるブログを作ることに徹することこそが、ブログを運営することの醍醐味だと思うんです。
ブログを運営する、というのはかなり根気のいる作業です。
僕の場合だと、1つの記事に最低でも1,000字、長くなったら8,000字くらい書いてるのかな。それだけでも結構大変だけど、ただ文章を書くだけじゃなくて、写真を撮ったりサムネイルを作ったりする時間も必要なので、下手すると1つの記事に3日くらいかけることもあります。
そうやってかなりの時間と労力を費やしても、増える記事はたったの1つなんですよ。トップページを眺めたときにたったの1つしか増えないんです。
それを何度も繰り返すことでいろいろな記事がトップページに並び、自分のブログに自分の色を塗っていくことができます。
俯瞰的な目線で自分のブログを見たときに、自分自身が読みたいと思える記事をいくつも書いていく。これが、僕がブログを運営する上でいちばん気を遣っているポイントです。
つまり、ブログとは記事の集合体であるからこそ、ブログ全体としてどういう方向性を持たせていくか?ということを考えながら、ひとつひとつの記事に落とし込んでバランスを取る。「木を見て森を見ず」にならないように、1つの記事を書いているときもブログ全体に思いを馳せる。
例えば、SNSからとある記事に飛んできてくれた人がいたとしましょう。その人はその記事が気になったから訪問してくれたのであって、URLをクリックした時点では僕のブログには興味がない。
しかし、その記事を読んだ後で満足感を得られれば、もっと他の記事も読んでみたいと思ってもらえるかもしれない。そのときに訪れるのはおそらくトップページです。
だからこそ、トップページにどのような記事が並んでいて、そのブログがどのような雰囲気を醸し出しているか、これがとても重要。もしその人の趣味嗜好に合っていれば他の記事も読んでもらえるし、また訪問してもらえるかもしれない。
そのため、ひとつひとつの記事ももちろんだけど、「ブログ全体としても自分が読みたいと思えるものになっているか?」——常日頃からこのような目線で自分のブログを眺め、クオリティをコントロールするのです。
具体的には、以下のような観点。
- 記事の内容と切り口は適切か?
- 言いたいことが伝わるような文章を構築できているか?
- 同じような内容でも別の伝え方の方が分かりやすいことはないか?
- その記事の価値を最大化できるようなキャッチーなタイトルになっているか?
- トップページに並んだときに他の記事と比較して違和感のないタイトルか?
- サムネイルには美しい写真が使われているか?
- その記事を体現するような写真を使っているか?
- 文字の入れ方は適切か?
とはいえ、「たまたま訪問してくれた人」を捕捉するのは大変難しくて。そもそも誰なのか特定することは不可能で、その人に直接聞くこともできません。
だからこそ、自分のブログのいちばんの読者をペルソナに仕立て上げて、その人に最適化したブログを作るという手法を取ることにしました。それって誰だろう?——と考えると、「自分」なんですよね。
自分のブログなんだから、最初の読者はもちろん自分で、全ての記事を読んでいる熱心な読者も自分なんですよ。開設当初からリアルタイムに全記事を読んでる読者、自分以外には絶対にいないと断言できます。
そのため、このstarnote*は「僕という人間が読みたいと思える記事を書く」という方向性で、全力で最適化しています。その結果、今の雰囲気が醸成されてきました。
したがって、「こういう記事を書いたらウケるかな」とか「こういう雰囲気が流行ってるから乗っかっておこう」とか、他人のことは一切気にしなくていい。自分が読みたいと思える記事をひたすら書くしかないんです。
これこそがオリジナリティを持ったブログを作るということの本質であり、そのオリジナリティに価値があれば多くの人に読んでもらえるようになります。
9年間もブログを運営して確信した本質は、開設当初から思っていたことそのままでした。自分が書きたいことを書きたいときに書く。これまでもこれからも、やることはそれだけです。