それは結局自分のため。
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僕がこのブログを始めたのは2015年7月。当初は数記事書いて放置してしまったから、継続し始めた2016年3月を開設のタイミングとした方がいいかもしれません。
でもまあそれはどっちでもよくて、とにかくこの頃は書けば書くほど読まれたし、記事で紹介した商品が売れまくるような、まさにブログ全盛期といった時代でした。
もちろん初心者ブロガーの記事の質なんてたかが知れているし、今の自分の中にある基準では到底公開できないようなものです(そのまま残してるけどね)。それなのに、今では考えられないくらい読まれていました。
それはなぜか?
ひとつは、そもそもインターネット上に発信されている情報の総数がきっと少なかったから、個人ブログの情報ですらある意味貴重だったこと。
もうひとつは、今でこそ情報発信の主流は動画やSNSに移っているけれど、当時はブログこそが主流の情報発信の方法だったこと。ざっと考えてみるとこんな理由からかな。
一方で、今ではSNSを含めて誰でも発信できる「一億総発信時代」になりました。発信する「場」を自ら整える必要もなく、プラットフォームに乗って投稿するだけで簡単に全世界に対して発信できるのです。
だからわざわざ辺鄙な場所にある(みんなはどうやってstarnote*に辿り着いたの?)個人ブログを訪問しなくても同じような情報が手に入るし、そうなった以上、個人ブログで発信する必要は薄れてきました。
このような背景があるからこそ、「他と同じような情報」を発信しないために、僕は個人ブログとしての色を濃くすることに注力してきたつもりです。方向性が正しいかどうかは分からないけどね。
ただ、それは個人としての「思考と体験のアーカイブ」を作るという目的と、幸いにも合致していました。
果たしてそれが固定読者の獲得に繋がっているのか分からないけれども、少なくとも当ブログのアクセス数はトップページが一番多いから、ブックマークなどから定期的に読みに来てくださっている方が結構いるのではないかと思っています。
とはいえ、それでも依然として厳しい状況が続いています。先日からお伝えしているように、Googleの検索アルゴリズムが変わってアクセスが大幅に減ったという、その件です。
じゃあどうするか?
きっともう検索流入が戻ることはないはずだから、それを当てにするのは終わりにしよう。だからこそ、SEOのような打算的なことよりも、もっと本質的なこと。それを突き詰めることに個人ブログとしての価値を見出してみようかなと思っているところです。
それはつまり、今までやってきた方向性から少しもブレることなく、これまでの記事たちと足並みを揃える。しかし純度はもっと高く、誰かの役に立つことよりも自分自身のためになるような記事を書こうと。
人と人との繋がりがより一層重視されるこの時代に、わざわざ発信者同士の繋がりが軽薄な個人ブログを運営するのは、正直に言ってまともじゃない。時代に逆行していると言えるかもしれない。
でもそれでも構わない。たとえ無人島でお祭りをやっているような状況であっても、僕がやりたいことは写真や文章を使って静かに自分の思考と体験を綴っていくことなので。
その目的が達成さえできればいいから、たとえ読者がゼロになっても自分ために書き続けるつもりです。
システムを含めて自分で運営しているのは大きな利点で、全てを自分の好きなようにできるから、基本的に他人にとやかく言われることはありません。もちろんインターネットの波に乗せて世界中に発信するからそれに伴う責任はあるけれども。
自分にしか書けない記事がある、と大袈裟なことを言うつもりは毛頭ありませんが、自分というフィルターを通して処理した情報を書き留めていくことは、少なくとも未来の自分にとっては大きな付加価値があるはず。
だから、一億総発信時代に個人ブログを運営する意味とは、「未来の自分にとって財産となる記録をひたすら書き続ける」こと。公開することでたまに反応を頂けるから、それを継続のモチベーションにすること。
今はそんな感じかなと思っているから、もうしばらく個人ブログというフォーマットにしがみついてみます。