これで十分でした。
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サブのiPad miniでもApple Pencilを使いたい
1年ちょっと前に、特に思いつく用途もないけど「なんとなく欲しいから」という欲しいからという理由で購入したiPad mini 5。実際に購入しないと自身の生活に落とし込んで用途を考えることができないと思い、勢いで買いました。
それから1年ほどが経過した現在では、本を読んだりとか、ブログの草稿を書いたりとか、自宅の中で便利に使っています。がっつり作業というわけではなく、ソファやベッドの上で、のんびりしているタイミングで使うような立ち位置のデバイスとして、しっかり日常生活に落とし込むことができました。
しかしながら、iPad miniを使っているときも手書きしたいタイミングに遭遇することもあります。こんなときはiPad Proを置いているデスクまで移動する必要があるので、地味に面倒になってきました。
iPad mini 5に対応しているApple Pencilは第1世代のものです。一方、僕が使っているのは11インチiPad Pro用の第2世代のApple Pencil。したがって、iPad miniでもApple Pencilを使う場合、新たに第1世代Apple Pencilを購入しなければなりません。
iPad miniでApple Pencilを使う頻度は大して高くないと想定されるので、わざわざ1万円以上を払ってまで第1世代Apple Pencilを買い増すのは躊躇してしまいます。これこそが、これまで購入していなかった最大の理由です。
それでは、もし3,000円でApple Pencilの代替品を購入できるとしたら?——間違いなく買うに決まっているでしょう。
JAMJAKE スタイラスペン
購入したのは「JAMJAKE」というブランドのスタイラスペン。iPadとのペアリング不要でApple Pencilのように振る舞ってくれるという、魔法のようなデバイスです。記事執筆時は3,499円で販売中ですが、500円クーポンが配布されているので2,999円です。
内容物と対応デバイス
内容物はシンプルで、スタイラスペン本体と、替えのペン先×3、USB Type-A to Cケーブル、説明書です。
対応しているデバイスは以下の通りで、もともと対応しているApple Pencilの世代に関係なく、比較的新しい機種であれば使用することができます。
- iPad(第6〜8世代)
- iPad Air(第3世代=10.5インチ、第4世代=10.9インチ)
- iPad mini 5
- 11インチiPad Pro(全世代)
- 12.9インチiPad Pro(第3〜5世代)
この対応デバイス一覧、実はLogicool Crayonと全く同じです。iPad本体とのペアリング不要かつ筆圧検知に非対応という共通点があるので、おそらくLogicool Crayonをリバースエンジニアリングして作られているのではないかと思われます。
ペン先比較
純正Apple Pencilとペン先を比較してみると、結構作りが異なることが分かります。上が第2世代Apple Pencil(第1世代も同じ)、下がJAMJAKEスタイラスペンです。
サイズ比較
本体のサイズは20.8×6.2×1.4 cm。第2世代Apple Pencilとほぼ同じサイズです。
びっくりするほど普通に書ける
iPad本体とのペアリングは不要なので、スタイラスペンをパッケージから出して、電源を入れるだけですぐに使用可能。iPadに不慣れな人でも簡単に使い始めることができます。
純正Apple Pencilの1/3以下の価格なので書き心地も値段相応だと思っていましたが、それは間違いでした。びっくりするほど普通に書くことができ、描画の遅延もみられませんでした。Apple Pencilを使っているのと同じ感覚です。
ただひとつ注意点があるとすれば「筆圧検知がない」ことです(傾き検知はあります)。そのため、絵を描くような用途には向いていないかもしれません。Logicool Crayonにも同じく筆圧検知がないので、Apple PencilではなくLogicool Crayonの廉価版だと考えればいいでしょう。
もちろん、Apple PencilやLogicool Crayonにあるように、パームリジェクションにも対応しています。書く際に手首がタッチパネルに触れていても反応せず、誤作動を誘発することもありません。
バッテリー残量はiPad本体で確認できない
注意点は、Apple Pencilのようにバッテリー残量がiPad本体で確認できないことです。ペアリング不要であることの副作用であり、Bluetoothでつながっていないことの弊害です。
バッテリー残量はUSB Type-C端子の隣にあるインジケーターで確認することができます。電源オン時、残量が十分にあるときは点灯していますが、残量が少なくなると点滅します。このあたりは値段相応の使い勝手でしょうか。
第1世代Apple Pencilの弱点を克服
第1世代Apple Pencilの使い勝手の悪さ、僕は以下の3つだと思います。
- 充電スタイル
- いつの間にかバッテリー残量が減っていること
- 持ち運びに困る
第2世代のApple PencilであればiPad本体にマグネットにくっつけて充電できますが、第1世代はiPad本体のLightning端子に差し込んで充電するという、不格好な充電スタイルを取らざるを得ません(Lightningケーブルから充電できるアダプタも付属していましたが、面倒で使ってられません)。
2021年現在でさえ、第1世代Apple Pencilにしか対応していないiPadモデルもあります。iPad mini 5も第1世代グループに属しており、純正Apple Pencilを使う場合は使い勝手の悪い充電スタイルを受け入れないといけません。
そのうえ、Apple Pencilを使わずに放置しておくとすぐバッテリーが空になってしまうので、「使いたいタイミングで全然充電できてない!」という状況にしょっちゅう遭遇します。10.5インチiPad Pro + 第1世代Apple Pencilを使っていた時代によく悩まされていました。
さらに、iPad本体にくっつけておけないので、どうやって持ち運べばいいのか困ります。Apple PencilはiPadと組み合わせないと何も書くことができないため、筆箱に入れておくのはナンセンス。iPad本体と一緒に持ち運ばないと意味がないのです。それなのに、第1世代Apple Pencilにはそのための機構が用意されていません。
USB-Cで充電
JAMJAKEのスタイラスペンなら、USB Type-Cケーブルをペンに差し込んで充電することができます。いちいちiPad本体のLightning端子に差し込んで充電する必要がなく、ペンはペンとして単体で充電できます。
第2世代Apple Pencilのような「iPad本体にくっつけて充電」ほどの快適さはないですが、これはこれで比較的快適です。少なくとも第1世代Apple Pencilよりはいい。
電源のオンオフが可能
さらに、ペン上部にはタッチセンサーがあり、ここをタップすることで電源をオンオフすることができます。必要なときにオンにして使い終わったらオフにすればいいし、5分間使用しなかったら自動でオフになるので、少ないバッテリーを無駄遣いすることもありません。
iPad本体やSmart Coverに磁石でくっつく
「持ち運びに困る」という弱点も克服しています。JAMJALEスタイラスペンは、第2世代Apple Pencilと同じように磁力でiPad Pro/Airにくっつくようにできています。最適化されているのはiPad Pro/Airであるものの、この磁石のおかげでiPad mini 5やSmart Coverにもくっつけることができます。
ただし、iPad mini 5本体にくっつけたときは磁力が十分ではないので、何かに引っ掛かったらすぐに落ちてしまいます。家の中で持ち運ぶときだけに留めないと無くしてしまいそうです。
一方、Smart Coverには比較的強力にくっつけることができます。体感的にはiPad Pro/Air + 第2世代Apple Pencilと同じくらいの力でくっついています。そのため、僕が外出時に持ち運ぶ際は「iPad mini 5 + Smart Cover + JAMJAKEスタイラスペン」という組み合わせになりそうです。
以上のように、第1世代Apple Pencilにおける使い勝手の悪さである「充電スタイル」「いつの間にかバッテリー残量が減っていること」「持ち運びに困る」をすべて克服しているのです。
それでいて、第1世代Apple Pencilの1/3以下の値段なんです。筆圧検知はないですが、ほとんどの人にとってこれで十分なのではないでしょうか。
まとめ:第1世代の代替ならおすすめ
以上のように、第1世代Apple Pencilの弱点を克服しつつ、1/3以下の値段で売られている「JAMJAKEスタイラスペン」。第1世代Apple Pencil対応のiPadで使う場合、筆圧検知が不要なのであれば間違いなくおすすめです。
しかしながら、iPad Pro/AirにApple Pencilをくっつけておくだけで充電できるのはかなり便利なので、第2世代Apple Pencilの代わりとして使うのはおすすめしません。iPad Pro/Airで使う場合は素直に純正を買った方がいいと思います。