知識の蓄積は文章が最適なのです。
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情報発信は文章の方がいいに決まってる
個人の発信の場としてのブログが廃れて、YouTubeが流行っている現状が本当に分からない。百歩譲って流行っているのを理解するとしても、Googleが個人ブログを冷遇してYouTubeを厚遇するのは違うと思うんですよ。
なぜなら、情報なんて文章の方が網羅性も検索性も可読性も伝達性も高いのは分かりきっていて、これまで人類は文献として知識を蓄積してきたのだから、インターネットにおいても同じ方法で情報をまとめるのがいいんです。だから情報発信は文章の方がいいに決まってる、と思います。
と、言いたいことはこれで以上なので、あとは適当にいきましょうか。
知りたいのは「情報」?
一般人が喋っている動画を見るのに時間を使うのが虚しくなった、という気づきからこの記事は始まっています。
例えばその発信者が10分間話していたとして、そんなのまとめて文章にしたら1分もかからずに全部把握できるじゃないか。時間もったいなくない?
僕が知りたいのは「情報」であって、発信者の顔を見たいわけじゃないし、声だって聞く必要もない。人格とか雰囲気とかは二の次でよくて、あなたの意見や感想だけをきれいに抽出して不純物を入れることなくそのまま発信してくださいと。それを文章以外で実現するのは不可能でしょう?
みんな「情報」を求めていると思っているけど、僕がおかしいのか? むしろ求めている情報の周辺にある不純物の方が気になる? うーん、だったら話が終わっちゃうんだよな。
動画は情報以外のノイズが多い
例えば、とあるカメラやレンズの使用感と作例を調べているとして。僕が知りたいのは純粋にそのカメラやレンズの使用感と作例だけなんだけど、最近はGoogleで検索かけても個人ブログがヒットしないから、YouTubeで調べることもある。
そうすると、求めている情報を含んでいると思われる動画がいくつか出てきて、順番に見ていくわけですよ。
でもさ、それぞれの動画の中で自己紹介があり雑談があり、やっと本題に入ったと思ったら話し言葉だからまとまりがないし。その動画が10分間だとすると、そこに僕の貴重な10分を使うのもったいないよ。
仮に文章と動画で同じ内容が公開されていたとして、文章だったら斜め読みできるから読む・読まないを選択しながら全体像を速やかに把握できるけれど、動画だったらそれが難しい。全体像の把握という観点では明らかに退化してるよね。
親切な発信者だったら動画の最初に要点と結論を教えてくれるけど、そういう人ばかりじゃないし。2倍速や3倍速で見たとしても文章の斜め読みには勝てません。
そして、作例が出てきたとしてもスライドショー形式で流れていくだけだし、それをそのままWebサイトに貼ってくれれば見るのに時間もかからないのにね。それって数年前はブログで活発に行われていたことだったのに、なぜ退化するでしょうか…
それぞれの利点や欠点は何だろう?
要するに、動画には動画の、文章には文章の、それぞれ利点や欠点があるから、それを正しく把握した上で適切に使い分ければいいのに、そうなっていない現状がある。文章で発信すべき内容を動画にしていたり、逆も然りです。
このあたりをちょっと深掘りしようと思って表を作りました。モノをレビューしている記事・動画だとすると、以下の5つの要素があると思っています。(なんかChatGPTが出力したような体裁になっちゃったけど人力です笑)
要素 | ブログ記事 | 動画 |
---|---|---|
① 知識の蓄積 | ◎ | × |
② 全体像の把握 | ◎ | × |
③ 詳細の把握 | ○ | ◎ |
④ 情報取得にかかる時間 | ◎ | △ |
⑤ 周辺情報の解像度 | △ | ○ |
① 知識の蓄積
発信した情報のアーカイブ化と、その情報の検索性がとても重要です。動画に関してはアーカイブ化はできるかもしれませんが、検索性は本当によくない。「きっとこの動画の中で言ってたはず」と記憶を頼りに検索する必要があります。
② 全体像の把握
斜め読みできる文章という形式が最適です。上で述べたとおり。
③ 詳細の把握
音を伝えることができる動画の方が勝っています。カメラの話ばかりで恐れ入りますが、例えばレンズの絞りリングのカチカチ音とか。ブログでは音は伝えられない、ここが文章という形式の限界です。
④ 情報取得にかかる時間
動画で10分話した内容でも文章だったら1〜2分で読むことができる。みんな忙しいんだから文章でサクッと読んでもらった方がよくないですかね。
⑤ 周辺情報の解像度
発信者が言及しない部分であっても、動画に映っていることが多々あります。ブログだと発信者の認識範囲内でしか文章が成り立たないので、この観点では動画の方が優れているかな。
「情報」を発信するのなら文章の方がいい
ここで僕が重視したいのは、「知識の蓄積」と「情報取得にかかる時間」の2つ。
一度発信した内容が埋もれていくのは当然のことなのだから、情報の検索性は重視したい。そして、みんな忙しいので短時間で把握できたら嬉しいし、その分いろんな人が発信している情報に触れることができます。
ブログ記事のように一から十まで網羅的に発信するのではなくて、もっとディープに尖らせる方向なら動画もいいですね。ASMR動画とかはその最たる例で、これは文章では絶対にできないことです。そうなるともはや情報発信ではなくて娯楽。
だからひとつの結論として、情報を発信するのなら「知識の蓄積」と「情報取得にかかる時間」を重視して文章の方がいい。一方で、娯楽的な要素が強い発信をするのなら動画でもいい。個人的な感想なので異論は認めます。
僕は情報を発信しているつもりなので、周囲のブロガーがYouTubeに移行する中で頑なにブログに留まっています。上記のように、ブログと同じような情報発信を動画でやるのは絶対に違うと思うので。
これからも情報発信は文章でやります
以上のように「情報発信は文章の方がいいに決まってる」と思っているので、これからも情報発信は文章ベースでやります。
基本的にブログが中心にあって、その記事をもとにnoteに書いたりYahoo! ニュースに書いたりする感じ。引き続き読みに来ていただけたら嬉しいです。
ちなみに、YouTubeのチャンネル登録と同じような感じで、個人ブログはFeedlyに登録してもらったら更新に気づきやすいので、ぜひご登録ください。他のブログもまとめて登録して更新を見逃さないようにするととても快適ですよ。
そして、Feedlyの更新をチェックするときは「Reeder」というアプリがとても心地よいので、こちらもおすすめ。