こんな時代だからこそ、より重視されるスキル。
この記事には広告が含まれています。
新型コロナウイルスが僕らの生活を大きく変えてしまいました。以前は出社して働くが当たり前だったのに、今や在宅勤務が当たり前(もちろん職種にもよりますが)。毎日出社することは義務ではなく、全く出社していない人、週に2〜3回しか出社しない人も珍しくありません。
在宅勤務では、同僚とのコミュニケーションにおいてチャットやメールが多くなります。ビデオ通話などで直接話した方が早いこともありますが、対面で働いているときにまず使わない「文章」でのコミュニケーションが多くなるのは、在宅勤務をしている人なら分かってくれるのではないでしょうか。
こんな時代だからこそ、ブログを書くべきたった1つの理由。結論から言うと、ブログを書くことによって文章力が鍛えられるから。同じ「言葉」であっても「話し言葉」と「書き言葉」では思考過程が異なるのですが、ブログでは「書き言葉」を鍛えることができます。
話し言葉の場合、思いついた順に言葉を発していても、聞く側である程度補正されることがあります。言葉が持っている意味だけでなく、語気や振る舞いからも意味づけされるからです。しかし、書き言葉は書いてある内容がすべてで、書き出さない限り言いたいことは伝わりません。
このように、ただ単に「話し言葉を文字に置き換えるだけでは不十分」というのが、書き言葉の難しいところです。そして、自身の意図がきちんと伝わるように書くためには、「文章を書くための訓練」が必要なのです。
さて、ここで残念なお知らせですが、きちんと伝わる文章を書けるようになるには、ひたすら書くしかないんですよね。ノウハウを知っていればすぐに書ける、というものじゃないんです。
僕は大学院生時代は論文を、PMDA時代は審査報告書や製薬企業への照会事項などを書いていたし、現職では臨床研究の研究計画書などを書いてます。さらに、暇さえあればこのブログを書いて、日常生活においても「文章を書く」ことから離れないようにしています。
その結果、周りの人からも文章力があると認めてもらえているし、自分自身も文章力がひとつの武器だと思っています。まだまだ足りていない部分も多くありますけどね。
とはいえ、ブログを始めて間もない頃の記事を見に行ってもらえたら分かると思いますが(恥ずかしいのでリンクは貼りません)、当時の文章力は壊滅的ですよ。それと比較することで、日常的にブログを書いていることの効果が分かるんじゃないかなーと思います。
文章を書く行為において、いろいろな「文章」の形があります。その中で、なぜブログを書くのがいちばんいいと考えているのか。理由は2つあって、「取り掛かるまでのハードルの低さ」と「自身が書いた文章が他人に晒されることに対する緊張感」です。
このブログはWordPressという仕組みの上で動いていて、ドメインを取得して自分で用意した(借りてるだけ)サーバー上で動いています。でも初心者にはハードルが高いかもしれないので、既存のブログサービスを使って開設するのがいいと思います。
僕もこのブログを始めた当時はWordPressを使いこなすことができず、はてなブログで運営していました。今ではnoteでもいいかもしれませんが、このような既存のブログサービスでブログを開設するのはとても簡単で、10分もあれば無料で「自分専用の書く場所」を用意することができます。
だったら自分だけしか見れない日記でもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、それは違います。なぜなら、文章力を鍛えるという目的においては他人の目に晒されることが重要だからです。「読者にきちんと伝わるように書こう」という意識が芽生えて適当な文章は書けなくなるし、誰かが読んでくれていることがモチベーション維持の秘訣だったりするんです。
在宅勤務の多い現在だからこそ、文章を使って自分の考えていることを適切に伝えるスキルの重要性は上がってきています。しかし、長い文章をほとんど書くことなく社会人になったという人も多いのではないでしょうか。大学の卒業論文くらいしか書く機会ないですもんね。
文章を練習する場が圧倒的に不足しているのに、社会人になるといきなり実戦投入されて大事な文章を書かなければならない——という、かなり歪な構造が出来上がってしまっています。そこから脱するために、日常的にブログを書いて「文章を書くことに触れる」のをおすすめしたい。
最初のうちはブログを書くのなんて面倒くさいし、全然楽しくないかもしれません。でも、それはスポーツにも楽器にも言えることで、できるようになってくると楽しくなるものなんです。思い立ったが吉日です。ブログを始めて、新しい自分を探しに行ってみませんか。