iPad Proには「Smart Keyboard」や「Apple Pencil」という非常に優秀なアクセサリがありますが、これら2つを同時に装着できるような仕組みは公式には提供されていません。
Surfaceなら、タイプカバーとSurfaceペンのどちらも本体に装着することができます。しかし、Apple PencilはiPadにくっつかない。そこにはAppleなりの美学があるのでしょうが、ユーザーとしては不便を強いられている格好です。
その解決策のひとつが、こちら。
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微妙な三角関係
「iPad Pro」「Smart Keyboard」「Apple Pencil」という3つのものを持ち歩くとき、どれか1つが仲間はずれにされてしまいます。
Smart Keyboardを装着すると、Apple Pencilが追い出される。
一方、純正スリーブケースにiPad Pro本体とApple Pencilを入れると、Smart Keyboardを装着できない。キーボードを装着するとケースに入らないのです。
→ 10.5インチiPad Proのアクセサリーをレビューします。JISキーボードとレザースリーブケースを中心に。
公式にはこれら3つを一体化する方法が用意されていないという、なんとも不可解な状況がそこにはあります。
Twelve South PencilSnap
Apple製品の周辺機器を作っているメーカー、Twelve South。Macユーザーなら「BookArc」という製品を一度は見たことがあるのではないでしょうか。僕も10年くらい使ってます。
で、このTwelve SouthからApple Pencil用のケースが発売されています。「PencilSnap」という製品です。
どんな製品なのか、動画で見た方が早いと思うので、どうぞ。(20秒程度です。音は出ませんのでご安心ください。)
そう、中に磁石が仕込まれていてSmart Keyboard(またはSmart Cover)にくっつけることができるのです。
つまり、「iPad Pro本体」「Smart Keyboard」「Apple Pencil」の3つを一体化して持ち歩くことができる。すばらしい製品!
製品をチェック
ブラックとキャメルの2色がありますが、僕が購入したのはキャメル。Smart Keyboardのチャコールグレーと合っている気がしたので。
下にスライドして開封します。
美しい本革製。前面にはTwelve Southのロゴ。
背面にはPencilSnapのロゴ。
背面は平らになっていて——
磁力でくっつきます。
Apple Pencilを入れると、こう。タイトに作られているので抜けたりしません。
装着位置のバリエーション
Smart Keyboardには、3か所に装着することができます。
右側
まずは右側。この場所がいちばん磁力が強くて安定します。メーカーもここに装着することを想定しているみたいです。
ここに装着すると、iPadをキーボードに立てたときの底面側にApple Pencilがあるため、安定しません。
しかし、PencilSnapは磁力でくっついているだけなので、かんたんに取り外せる。
Amazonでよく見るような「ゴムバンドを使ってSmart Keyboardに装着する製品」(→ こんなの)は外すのも取り付けるのも一苦労です。でもPencilSnapは磁石なので、取り回ししやすい。
中央
中央は少し磁力が弱いのが難点。バッグに入れておいたら、ずり落ちてしまうでしょう。
しかし、iPadをキーボードに立てたときに背面にくるので、干渉しないというメリットもあります。
バッグに入れずに手に持って持ち歩くときは、中央でもいいかもしれません。
左側
左側面には、iPad Pro本体とSmart Keyboardをつなぎ止める強力な磁石があるので、ここ装着すると少しはみ出してしまいます。あまりおすすめしません。
最後に
「Apple Pencil」の持ち運び方がわからない!とお悩みの方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。
本来ならば純正のApple Pencilケースが提供するべき機能だと思うので、サードパーティーに丸投げしている状況はあまり好ましくありません。
それはそうと。
Twelve Southの製品はどれも質が高い。このPencilSnapも例に漏れず、大変満足できる製品に仕上がっています。少しだけ値が張りますが、きっと満足できる機能を手に入れることができるはずです。
Apple純正のアクセサリばかり買っている人(僕)でも、十分満足のいくクオリティでした。おすすめです。
「フォーカルポイント」がTwelve Southの日本正規代理店です。購入する際は販売業者のチェックもお忘れなく。