生後4か月になりました。
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「1週間経ったらお散歩していいですよ」
3回目のワクチンを打った日、かかりつけの動物病院の先生からは、そう言われました。そうか、毎日のお世話に忙しくてすっかり忘れていたけれど、もうお散歩できるようになるんだ。
そのことに気づいてからは、1週間が果てしない道のりに感じました。速く歩かせてみたいと逸る気持ちと、本当に歩いてくれるのだろうかと心配する気持ちが入り交じり、今か今かと待ちわびて。
そして1週間後。歩かせるかどうか決めていなかったので、いつものように抱っこでお散歩を始め、外の世界に慣れさせます。
夕日がきれいだったから、家から少し離れた河川敷まで行きました。そこは人通りもまばらで、子犬を抱っこしてのんびり歩くのにはちょうどいい場所なのです。
狂犬病のワクチンはまだ打っていないから、野生動物に触れる心配のない、きれいな舗装路なら歩いてもいいと言われていました。せっかく夫婦ふたり揃って散歩に来ているし、いいカメラも持ってきたから、ちょっとだけ歩かせて様子を見てみましょうかね。
うちの子はびびりな性格で、家の中でもいつもいるリビングから廊下に出るのでさえ、結構な勇気が必要なんです。おやつで釣るとたまに出てきてくれるけれど。
また、子犬どうしが集まって犬慣れ・人慣れさせる目的で開催されるパピー教室でも、他の犬にびびって僕らから離れようとしない場面が多くありました。
だから、外の世界で地に足つけさせても、きっとびびってその場から動こうとせず、固まって微動だにしない状況になるだろうな、と思っていたんです。
期待と不安が入り交じった気持ちのまま、そっと地面に下ろしてみます——。
すると、なんということでしょう。自分の足で地面を蹴って歩いているではありませんか!「え? 僕全然歩けますけど?」と言わんばかりのすました表情で振り返りやがって。
それからは、10分くらい歩いたり走ったり、草の匂いを嗅ぎに行ったり。初めて自分の足で歩く外の世界を満喫させてあげました。最初からこんなにたくさん歩き回るとは思いもしなかったよ。成長したんだねえ。
さあ、そろそろ帰路につこうとしたとき。それを察したのかそうでないのか分からないけれど、リードを引っ張って断固拒否ポーズ。声をかけて気を引いたら動いてくれたけれども。
初日からこんなポーズを見れるとは思わなかったよ。帰りたくないと思えるくらい、そんなにお散歩が楽しかったのね。よかった、一安心だよ……
そしたら、お散歩デビュー初日から歩きまくるのもよくないと思うので、あとは抱っこで帰ることにします。こうして外を歩いたことで、疲れすぎたり、ストレスを感じすぎていたりするかもしれないので、家に帰って注意深く様子を観察することに。
まあ結局、家に帰っても元気いっぱいで、外の世界を自分で歩くことに対して負担はなさそうでした。結構なびびりのくせに意外と度胸あるのかもね。
これからは毎日外を歩けるんだと思うと、楽しみで仕方ありません。今度はどこ行こうねえ。