限られた時間を有効活用するスキル。
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昔からなんですけど、時間の読みが甘い人が苦手です。
目の前にやらないといけないことがあるとして、まずは全体像を把握する。それがどのようなタスクの集合体なのかということを考えて、それぞれのタスクにかかる時間を見込んで、全体にかかる時間を予想する。これこそが、仕事だけでなく日常生活においても基本中の基本なわけで。
早くやらないといけないのだったら、それぞれのタスクにかかる時間を均等に削るか、どれかひとつ(もしくは複数)のタスクをすっ飛ばすか、何か対策を練らないといけない。
それなのに、何も考えず見切り発車で初めて、最初の方のタスクをのんびり進めて、あとになって時間がないことに気づいて追い込まれ、最後の方が雑になる。あるいは時間内に終わらない。こういうのって論外だと思うんですよね。
たとえば平日の朝の支度。僕の場合は以下のようなタスクが連なっています。
- 家を出る1時間20分前に起きて
- 歯を磨いて
- シャワーを浴びて
- 髪を乾かしてセットして
- コンタクトレンズを入れて
- 軽くLINEやTwitterをチェックして
- (食べたい気分なら)朝ご飯を食べて
- 少しぼーっとして
- トイレに行って
- 着替えて
- 家を出る
仮に20分寝坊したとしましょう。僕の中では、家を出る時間を20分うしろにシフトさせるのはあり得なくて、いつもと同じ時間に家を出ることを目標とします。
その場合、まずはぼーっとする時間を削ります。(そもそも寝坊や腹痛などのイレギュラーに対応できるような緩衝地帯として設けている時間なので)
それでも間に合わないと思うので、さっさとシャワーを浴びる(もしくは浴びない)とか、LINEやTwitterのチェックをしないとか、削れるところを削って、最終的に家を出る時間はいつもと同じにします。
「時間を読む」ってそういうことで、〈限られた時間の中に必要なタスクを割り振って遂行する〉というスキルです。
だから、時間を読みが甘い人は、
- 必要なタスクを洗い出せていない
- それぞれのタスクにかけるべき時間を正しく設定できない
- 予定通りにタスクを遂行できない
- 想定外の事態が起こる可能性を想定していない
- そもそも時間を守る必要がないと思っているクソ野郎
このうちのどれかです。
統計的なデータを示せず恐縮ですが、僕が周りの人を観察した経験則をもとに話すと、大抵は「必要なタスクを洗い出せていない」ことに起因していると考えます。
その中には、必要なタスクのピックアップして〈その深さを測る〉というスキームも含まれていて。タスクの深さが測れていないと掛けるべき時間も設定できない。だから予定通りにタスクを遂行できない。
このような悪循環に陥ってしまった結果、時間通りに終わらせることができないという状況が発生してしまう。そう考えます。
しかしながら、〈タスクの深さを測る〉というのは、経験に基づく直感に頼る部分が大きいです。
たとえば、お茶を入れるというタスクが目の前にあったとする。その場合は、お湯を沸かして → その間に茶葉を急須に入れ → 湧いたらお湯を注ぎ → しばらく待って → 湯呑みに注ぐ という子タスクが連なります。
この一連の子タスクを遂行し、お茶を入れるのにかかる時間は、だいたい10分弱だと思っていて、だいたいの方も同意してもらえるのではないかと。さすがに30分も40分もかからないよね。
というのが〈タスクの深さを測る〉ということで、これはお茶を入れたことがあるからこそわかるものです。だから経験に基づく。
日常生活だけでなく仕事においても、このような視点で経験を蓄積することで、目の前に現れたタスクの深さを目分量で測ることができるようになります。
このように時間を読むことができるようになると、どのような「いいこと」があるのか。
たとえば仕事においては、ダラダラと残業をすることがなくなります。目の前の仕事を〈タスクの深さ〉という視点を持って洗い出し、優先順位をつけた上でスケジューリングする。そして予定通りに遂行する。
ポイントは、そのスケジュールの中に、突発的な事態が起こったときのための「緩衝地帯」を設けておくことです。そうすれば、予定していたタスクがずるずると後ろにずれていくことも少なくなり、余計なストレスを抱え込まずに済みます。
また、日常生活においては、休日にダラダラ過ごすことがなくなります。
たとえば前日のうちに、午前中に部屋とお風呂とトイレの掃除を終わらせて、昼から出かけようと漠然と思っているとします。でも休日に目覚ましをかけるのは嫌なので、自然に目が覚める時間に起きたい。
そうすると、起きた時間からお昼までの間に、やりたいタスクを割り振ることになります。このようなときに時間を読むスキルを活用することができて、時間がないなら全体的に掃除クオリティを落とすとか、調整することができます。
それでも「掃除をする」というタスクは(無理矢理)達成させることができるので、ストレスは残らないよね。
以上のように、「時間を読む」というスキルは、ノーストレスライフを送る上で重要なものです。時間に縛られる現代人だからこそ、自分のタスクを適切に配分して、有効に使いたい。そう思っています。