全曲生演奏!
贅沢な時間だったなぁ。一生残る思い出になったはずですが、このまま眠ってしまったらかなりの部分を忘れてしまいそうなので、力を振り絞って書いてます。
さて、本日(日付が変わって昨日3月30日に)行われた「Mr.Children Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ」@長崎ブリックホール に参戦してきましたー! ミスチルが長崎でライブをやるのは「Mr.Children ‘94 tour innocent world」以来なので、なんと23年ぶり。
そう!それ!それが聴きたかったの!っていう曲ばかりやってくれました。要はアルバム曲だらけのファン向けマニアックツアー、といったところでしょうか。
注意!
この記事はセットリストを含むネタバレがあります。見たくない人はブラウザの戻るボタンで前のページに戻りましょう!
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ツアートラックも来てました!
もちろんツアートラックも来てましたよー! 3台で来てましたが、ペイントされてるのは1台だけでした。
QRコードによるチケット発券と、身分証による認証
今回のツアーは、転売防止を目的として、スマートフォンを使った電子チケットが採用されていました。公演当日の10:00以降に専用サイトからQRコードをダウンロードして、それをかざして入場します。入場の際は顔写真付きの身分証が必要で、かなり厳格に本人確認がとられました。
また、座席は入場するまで分からない仕様。QRコードをかざすとレシートが発行されて、そのレシートに座席番号が書かれています。僕は残念ながら2階席でしたが、倍率の高いホールツアーに行けただけ良しとしましょう。
セットリストと感想
ここからはネタバレありですよ! 見たくない人は戻って戻って!
演奏はすべて生演奏で、Mr.Childrenを含むバンド「ヒカリノアトリエ」によるものでした。メンバーは、
- Mr.Children(桜井和寿、田原健一、中川敬輔、鈴木英哉)
- Sunny【キーボード、コーラス】
- 小春(チャラン・ポ・ランタン)【アコーディオン】
- 山本拓夫【サックス、フルート】
- icchie【トランペット】
の、合計8人。
ではではセトリと感想いきますよー!
おとぎ話
いきなり未発表の新曲。真っ暗な中、バンド「ヒカリノアトリエ」の演奏だけが聞こえます。聞いたことのない曲。途中で「猥褻行為が週刊誌に暴かれて」みたいな歌詞あって笑った。桜井さん自分のことやん!って!
いつでも微笑みを
明るくなってメンバー全員の顔が見えた!すごい!めっちゃ近い!そして聞こえてきたのは大好きなアルバム「It’s a Wonderful World」から『いつでも微笑みを』。まさかこんな曲をやってくれるとはー! この時点でもう泣きそうになってた。
メインストリートに行こう
1993年リリースのアルバム「Versus」から。正直に言ってここまで古い曲が聴けるとは思ってなかった。もうミスチルのメンバーが近すぎて近すぎて、僕はニコニコになってたと思う。
MCで「『こういう曲やって欲しいけどライブではなかなかやらないんだよなぁ』って曲をやります!」と言われて真っ先に浮かんだのは『水上バス』。やらないだろうなぁと思ってたけど。。
You make me happy
最新アルバム「REFLECTION {Naked}」から。これがきたか〜って感じだった。だって {Naked} にしか入ってない曲ですよ? 個人的にはこのセトリの中で一番マニアックな曲だったと思う。
※ こちらは {Drip} 版です。『You make me happy』は、一度CDを購入して頂いて、そのCDに封入されているリンクからのダウンロード購入となります。
PIANO MAN
アルバム「HOME」から。これHOME Tour以来やってないんじゃない?(未確認)今回の選曲は「It’s a Wonderful World」や「HOME」のような暖かい雰囲気の曲が多いのかなと思った。個人的にはこの流れは大大大歓迎。
Another Story
またまた「HOME」から。この曲のサビの部分のハモりが好きなんだよなぁ。今まではあまり特徴のない曲だと思っていましたが、ライブで聴くと心に響くものがありました。ミスチルの曲ってこういう現象が多いと思う。
クラスメイト
ちょっと! この曲やっちゃう!? アルバム「Atomic Heart」の中で大好きな曲。サビの最後「そう呼び合えたあの頃は a long time ago」のメロディと響きが大好き。
ここから桜井さんの弾き語りコーナー。曲の作り方について教えてくれました。
桜井さんは「夢占い」のように曲を作るそうです。よし!曲を作るぞ!とピアノの前に座ったりギターを持ったりしても全然できないそうで、何か別のことをしているときに浮かんできたメロディーに対して歌詞を付けることが多いそう。
自転車や車の運転中、電車に乗ってるとき、などの「乗り物系」、それから、お風呂に入ってるとき、トイレに籠もってるとき、皿洗いをしてるとき、などの「水回り系」。例として弾いてくれたのはこの曲。
水上バス
アルバム「SUPERMARKET FANTASY」から。1番〜2番はほのぼのとした彼氏彼女を唄った歌なのですが、2番の後、Cメロから別れの歌に変わる理由は「浮かんできたメロディーが半音ずつズレていく物々しいメロディーだったから歌詞をそうせざるを得なかった」とのこと。歌詞にある「僕が悪いんじゃない」というのは「こんな歌詞になったのは僕が悪いんじゃない」という意味も掛けられているそうですw
また、2番のサビも解説してくれました。
夕日が窓際の僕らに注ぎ
君は更に綺麗な影を身につける
君への思いが暴れだす
狂おしいほど抱きしめたいと思った
→ カフェの窓側の席に座って夕日が当たっている君は、ただでさえ美しい(少なくとも僕はそう思う)のにさらに美しく見える。だんだんと日が暮れてきて夜の顔へと変わっていく(そして今日は僕の家に泊まるであろう)君を見ると、君への気持ちを抑えることができない
なるほどー! 別れの歌に変わる直前の歌詞とは思えません!(褒めてます)
この『水上バス』はメロディー先行でできた曲。一方で、日常の風景を象るような曲は歌詞先行でできることが多く、このような曲はできるだけシンプルなアレンジを施すように心掛けてるそう。その例として歌ってくれたのがこの曲。
ファイト(中島みゆきのカバー)〜 横断歩道を渡る人たち
『ファイト』は「僕がただ歌いたいから歌います!」と言って歌ってくれました。なんとなく「横断歩道を渡る人たち」に似てる雰囲気だなぁと思っていたら、ワンコーラス歌った後でそのまま「横断歩道を渡る人たち」へ。シングル「GIFT」のカップリング曲です。ギター1本とハーモニカだけなのにすごい迫力だった。
口笛
そしてメンバー全員が出てきて、アルバム「Q」から『口笛』。僕的ミスチルの好きな曲TOP 3に入るんですが、今までライブで聴いたことがなかったから嬉しかった。観客で合唱するのではなく、ほとんど桜井さんが歌ってくれました。大サビだけ少し歌わせてくれたけど、ミスチルの演奏で歌うのって楽しい!
掌
アルバム「シフクノオト」から。前奏が流れてきたときは『デルモ』かと思ったけれど、掌だった! 生演奏でこの曲を聴けるとは幸せだ。もちろんライブアレンジverでしたよ。アコーディオン(チャラン・ポ・ランタンの小春さんが演奏)がいい雰囲気を醸し出してました。最近ミスチル効果でチャラン・ポ・ランタンのアルバムもヘビロテしてます。
マシンガンをぶっ放せ
アルバム「深海」から。きた!きた!最近この曲ばっかり聴いてました(というか「深海」ばかり聴いてる)。本当は一緒に大声で歌いたかったけど、さすがに迷惑なので、声を出さずに口をパクパクさせるだけ。大サビの直前「そして事の真相をえぐれ〜」の歌い方がめちゃめちゃ格好良くて、もうどこまででも連れてってー!
fantasy
アルバム「REFLECTION」から。おお!この曲のイントロはアルバムの中でピカイチだと思ってたけれど、ライブで聴いてもやっぱりいい!サビのキー高いのに、今日の桜井さんは完璧に歌い上げてました。病み上がりなのにすごすぎだー!
蒼
アルバム「SENSE」から。これはなかなか普段のライブでは聴けないですよ? 桜井さん、田原さん、Sunnyさん、の3人での演奏。ドラムが入らない曲なのに息がピッタリ。Sunnyさんのピアノが心に染みます。
こころ
未発表の新曲。前の曲からMCなしで始まります。なぜかというと、「次は新曲やりますって言っちゃうと、皆さんからのプレッシャーに耐えられないから、しれっとやりました」と桜井さん。ちなみに入場のときに歌詞カードを貰ったのですが、ここには載せませんね。リリースをお楽しみに。
ヒカリノアトリエ
最新シングルで、朝ドラ「べっぴんさん」の主題歌。間奏のフルートの部分はライブでみんなに口笛を吹いて欲しくて作ったそうです。が、笑顔で口笛を吹いてるところを想像して作ったのに、笑顔じゃ口笛は吹けないよね、というオチ付き。残念ながら、みんなで口笛を吹いても全然聞こえず、会場が一体になるのは失敗に終わりましたw
Any
アルバム「シフクノオト」より。「今僕のいる場所が探してたのと違っても 間違いじゃない きっと答えは一つじゃない」という歌詞に何度救われてきたか分かりません。また泣きそうになってました。思い出しただけでも泣きそう。
跳べ
アルバム「I ♡ U」より。この曲は、普段のライブでは桜井さんがマイクを持って駆け回るのに、今日はアコギを抱えて演奏してくれました。サビはもちろんみんなで絶叫でした! 楽しかったー!
擬態
アルバム「SENSE」から。今日は生演奏だからこの曲聴けないだろうなぁと思っていた中、不意打ちを食らいました。イントロのアコギの部分は今日は田原さんがエレキで演奏してました。2番のAメロ歌ってるときに桜井さんに指を指された気がする。嬉しかったー!
終わりなき旅
アンコール前の最後は、アルバム「DISCOVERY」から。ミスチル4人+Sunnyさんだけの演奏でした。正直に言って、圧倒された、というのが正しい表現。5人が一体になって演奏してて、生演奏の良さが迫力となって伝わってきて、もう最高でした。それ以上何も言えない。ちなみに桜井さんはいつものフラワーテレキャス使ってましたよー!
ここで一旦終了。アンコールのときに「もってこーい!」ってかけ声が掛かるのは長崎ならではかな(長崎くんちのときのアンコールのかけ声なのです)。
しばらくしてライブTシャツを着たメンバーが戻ってきました。ここでメンバー紹介が入ります。
one two three
アルバム「It’s a Wonderful World」から。僕が何年も何年もライブで聴きたいと思っていた曲です。イントロが流れてきたときは変な声が出ちゃった。周りの人ごめんなさいw 最後の猪木の台詞の部分はJENが代役を務め、会場は爆笑の渦に。本当に仲のいいバンドだなぁ!
花の匂い
アルバム「SUPERMARKET FANTASY」から。僕はミスチルの良さはCメロに凝縮されていると常々思っていて、その良さが最も現れている曲の1つ。歌詞を引用すると、
どんな悲劇に埋もれた場所にでも
幸せの種は必ず植わってる
こぼれ落ちた涙が如雨露一杯になったら
その種に水を撒こう
この部分のメロディも素晴らしいんですよね。それを生演奏で聴けたー!
足音〜Be Strong
最後はこの曲。アルバム「REFLECTION」から。よく『終わりなき旅』と対比されるこの曲ですが、今日のライブではどちらの曲も最後の締めくくりに使われました。それにしても(何度も言いますが)今日の桜井さんの喉の調子良すぎ! あ、この曲でもフラワーテレキャス使ってましたー!
最後に
やっぱりホールは音がいいですねー。2階席だったけど息づかいまで聞こえてくるようでした。ドームやスタジアムと違って「ワウワウならない」というのは桜井さん談。
他の会場のセトリを見てると、『もっと』をやったところもあるみたい。聴きたかった…。他にも聴きたかった曲たくさんありますが(『渇いたkiss』とか『通り雨』とか挙げたらキリがない)、記憶に残るライブだったのは間違いないです。
こういうホールでミスチルのライブを見れるのって一生に一度しかないんだろうなぁ。叶うことならもう一度見たいなぁ。
以上、感想でした〜
まさかの映像化
マイナーな曲がいっぱいのホールツアーなので映像化されないだろうなーと思ってたら、発売されることに。こちらもぜひ。