雪の上を走りたかった。
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白馬村経由で長野市内へ
先日、長野市内に用事がありました。例によって川崎から車ですが、スタッドレスに交換したことだし、せっかくなら雪のあるところに行きたかったのです。長々と雪道を走りたいわけじゃないけど、サマータイヤでは行けない場所に行きたい、というくらいの温度感。
なので、中央道から諏訪→安曇野→白馬経由で長野市内入りすることにしました。いつもなら上信越道で軽井沢→上田経由なので、かなり遠回りすることになります。ちょっとしたドライブですね。
安曇野で高速を降り、一般道で白馬へ
写真は白馬村に入るところから始まります。
府中から中央道で諏訪へ、諏訪からは長野道で安曇野へ。安曇野からは一般道で白馬を目指しました。3月中旬に差し掛かる安曇野にはほとんど雪もなく、「これはスタッドレスいらなかったか…?」と思い始めたのも束の間、白馬村に入ると様子が変わってきました。
路面上は除雪されていたので雪は残っていないけれど、道路の両脇には地層のように積もった雪が、民家の軒先には屋根から落ちてきたであろう重たそうな雪がどっさりと。こんな光景初めて見るぞ。
景色のいい公園(雪に埋もれてる)
事前に調べると、白馬村の「大出公園」という公園が景色がいいらしかったのです。行ってみると確かによかった。でも、公園のほとんどが雪に埋もれていて全体像がよくわからず。吊り橋があったりしましたが、雪の上を歩くのに慣れていないので早々に諦めました。そもそもスニーカーで来ちゃったし。
雪道を歩いて怪我でもしたら大変だし、奥の方にも駐車場があるようだったので、そこまで車で移動することにしました。が、全部雪に埋もれていて車を止められる気配もなく。雪国だとそういうことがあるのね。
そのまま山道へ
奥の駐車場に止められなかったけれど、すぐにUターンできる場所もありませんでした。仕方なく進んでいると、この道が国道406号であることに気づきました。そうか、このまま走れば長野市内にたどり着く。ちょっとぐねぐねした山道かもしれないけど、行ってみよう。無理になったら引き返せばいいし。
その結果、まあまあの山道ではあるものの、一応国道だからか、全線にわたってきちんと除雪されていました。ただ、日が当たらない場所は凍結していたりして、しかもそんな場所は急に現れるので、サマータイヤだったら事故ってそうな道でした。ちゃんとスタッドレスを履いててよかった、というか長野でなら常識かもですが。
スタッドレスはインチダウンして17インチにしたので、正直に言って見た目はダサいです。でも安心安全のブリザック。頼もしいです。
怪しくなってきた
さて、しばらく進んでいるとだんだん怪しくなってきました。
まずは携帯の電波。そもそも1本しか立ってなかったけど、進んでいるうちに0本に。かろうじて圏外表示ではありませんが、Appleマップのデータは読み込まれなくなってきました。なぜかSpotifyの音楽は止まりませんでしたが。
そして、目の前の道。ずっと2車線の快走路を走ってきましたが、山深くなってくるとついにセンターラインが消え、狭いトンネルを通ったりして。斜面に無理矢理道を作ったような場所で、上から雪が落ちている場所も。こんな場所でこんなのに巻き込まれたら、助けも呼べずに途方に暮れるしかないのでしょうか…
鬼無里を越え、いろは堂本店へ
車はさらに進み、山奥にある鬼無里温泉へ。ここまで来ればもう怪しい雪山ではありません。というか、長野市側から広い道を通って来るのが普通であって、白馬側から怪しい雪山を越えて来る人はあまりいないかもしれません。
そうこうしていると、おやきで有名な「いろは堂」の本店が見えてきました。昨年の長野旅行で訪れたいと思っていたけれど、時間がなくて諦めたのでした。ちょうど小腹も空いてきたし、軽く食べていきましょう。
それにしても、雪道を走ってきたらあり得ないくらい車が汚れました。たまに「こんなに汚れてどこから来たんだろう?」と思える車にすれ違うことがありますが、こういうことだったんですね…
おやきをその場でいただく
「おやき」とは長野の郷土料理で、小麦粉や蕎麦粉で作った皮で具材を包んで焼いたもの。具材がいくつかラインナップされており、好きな具材を選んで買う方式で売られています。具材は、野菜、野沢菜、切り干し大根、きのこ、餡子などが一般的です。
このときは、期間限定で出していた舞茸がそろそろ終わるということで、ふたりで、舞茸×2、野菜×1、切り干し大根×1を注文。持ち帰ってもいいし、その場で食べていってもいい。食べていくことにしたのですが、おまけで野菜をもう一つ付けてくれました。こういうの嬉しいよね。
あとは長野市内を目指して走るだけ
無事に雪山も越え、おいしいおやきでお腹もいっぱいになりました。ここまで来れば長野市内への道のりも広い道が続くので、ひた走るのみです。といっても30分くらい。首都圏に住んでいると距離感がバグっているので、地方都市のコンパクトさがとても魅力的に感じてしまいます。
市街地から30分程度で山道を楽しめる環境、住んでみると楽しいのかもしれません。土地の安い長野で広い敷地に家を建てて、SUVとスポーツカーを所有、なんて暮らしもいいと思えてくる体験でした。