いいレンズを買ったので写真が映えそうな場所に。
東京から長崎への帰省。片道1,200kmの旅だから、普通は飛行機か新幹線で移動するのはわかっている。
しかし、このような速達性の高い乗り物で移動するということは、出発地と到着地の間にあるものを、いわば「いらないもの」として削ぎ落としてしまうという側面もある——たとえそれが心に響くものであっても。
毎回同じように移動するのは飽きてきているし、帰省だから出発地にも目的地にも「旅の目的」なんてものは存在しない。だから毎回このような乗り物でなくて、たまには違うもので移動してもいいと思うんだよな。
- 徒歩
- クルマ
- 鈍行列車
- バス
- フェリー
ざっと考えてみてもこれだけの選択肢があるのに、どうして盲目的に飛行機や新幹線を選ぶ必要があろうか。時間の制約のある旅ならまだしも、数日間の自由がある「帰省」という旅だから、もっと発想を柔軟にしてもいいんじゃないか。
徒歩はつらいので選択肢から外すとして、この中でいちばん自由度が高いのはやっぱりクルマかな。クルマで移動すれば、自分の気の向くままに、訪れてみたい場所に向かうことができる。最高じゃないか。
——と、このような経緯で、今回の帰省はクルマで行くことにしました。
爪木崎灯台で朝焼けを見る
ちょうど今の時期に水仙まつりが開催されている「爪木崎灯台」。伊豆半島の先端に位置します。
南側は海で光源がないので、星がきれいなことでも有名です。ミスチル「Sign」の灯台と言えば、(わかる人には)わかるかな。
クルマで移動するのは昼間の予定でしたが、ちょっと早めに家を出ると朝焼けと灯台の共演を見ることができそう。そうか、なんならもう少し早く出れば星空から朝焼けに変わるところも見れるかも。
——そんなこんなで、結局自宅を出たのは夜中の1時くらい。昼間に移動する予定はどこに行ったのか。
それでも到着が少し遅れてしまったので、少し明るくなってしまい、満天の星空ではありませんでした。肉眼で見ると暗いのですが、星を撮影するために10秒くらい露光させると明るく撮れてしまいました。
そして日が昇っていき、見事な朝焼けが目の前に。
暴風が吹き荒れていたので灯台の方までは行きませんでした。水仙も咲き始めで、またリベンジしにやってくる気がしたので、灯台もそのときにしよう。
浜松で餃子を食べる
このあとは伊勢方面に行こうとしていたのですが、一般道と伊勢湾フェリーを使って鳥羽に渡るか、高速で伊勢まで行くか、迷っていました。
快適な新東名を走りたかったのと、先日開通した亀山西JCTのUターン路を通ってみたかったこともあり、高速で行くことに。フェリーの方が写真はたくさん撮れると思うんだけど、新品のレンズを潮風に晒す勇気はなかった。
いずれにせよ浜松の餃子は食べたかったので、サービスエリアでいただきました。大変美味しゅうございました。
快晴の名古屋を(ノロノロと)走る
新東名から伊勢湾岸道まで走ってきました。名港トリトンが少し渋滞してましたが、ノロノロながらちゃんと進む渋滞だったので無問題。そのあと新名神から伊勢道に向かい、伊勢神宮へ。
伊勢神宮へお参り
到着したのは午後2時くらい。
雲がかかってきましたが、雨が降りそうなどんよりとしたものではなく、薄い雲。年末年始の休暇ということで、周辺は人で溢れかえっていました。
訪れたのは内宮(ないくう)です。本当は外宮(げくう)からお参りして内宮に向かうのがセオリーらしいのですが、ゆっくりする旅でもないので、内宮だけさっとお参りして移動します。
伊勢神宮は初めて訪れましたが、参道の途中には鳥居がいくつもあったのが印象的でした。鳥居をくぐる度にに神様の中に入っていくような感覚に。
最初の鳥居から10分ほど歩いて正宮に辿り着きました。ここから先は撮影禁止なので、お参りだけしてきましょう。
お参り後、境内を観察しながら帰途につきます。
そのまま長崎へ
伊勢神宮を出た後、また高速に乗って長崎に向かいます。
途中、滋賀県の草津JCT付近で渋滞してましたけど、10km程度の軽いものでした。ゴールデンウィークのひどい渋滞を経験した後だと、このくらいの渋滞はなんとも思わなくなりますね。
→ ゴールデンウィーク後半に長崎から東京に車で向かうと22時間かかった話
余談ですが、ここはいつも混んでるし、その原因は名神が2車線しかないことだと思う。京滋バイパスもあるけど、この区間の新名神が開通しないと解決にはならない気がする。
本当は道中で1泊する予定だったのですが、翌日の天気が怪しかったので、そのまま長崎に向かうことに。クルマで自由に旅をしているから、天気に応じて簡単に計画を変えられるのがいいですよね。
瀬戸内にも行きたかったのですが往路はスルーしたので、復路でリベンジしたいと思っています。幸い、年明け1週間の天気は安定してそうだから。