あぁ、引かないで。
iPodが2006年、Macが2009年、iPhoneが2010年、iPadが2011年。こうして使い始めた時期を書き出すと、徐々にApple製品に侵食されていった偏愛の歴史が浮かび上がります。
その中でも、僕の人生に大きく影響を与えているのが「iPhone」と「Mac」です。今日は前者について取り上げます。
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僕とiPhoneの変遷をスクリーンショットで振り返る
写真を整理していたら昔のスクリーンショットが大量に出てきたので、しばらく眺めているといろんなことが思い出されました。
この記事ではその変遷を見ていきつつ、思い出話を書いていきます。
要するに、
「あー、そういうこともあったねー、懐かしいねー」
ってひたすら言うだけの記事です。読んでも特に得られるものはないので、お時間のある方だけどうぞ。
2010年9月にiPhone 4を購入
僕のはじめてのiPhoneは、2010年に発売された「iPhone 4」です。iPod touchは2007年発売の初代から使っていましたが、iPhoneはこれがはじめて。
当時は大学2年生でしたが、ドコモのガラケーとソフトバンクのiPhoneの2台持ちというリッチなことをしてました。
純正のバンパーは、ブラック、ホワイト、グリーン、ブルー、オレンジの5色を保有し、その日の気分に応じて付け替えてました。ブラックは電波障害対策で無料でもらったけども。
当時使っていたアプリは下のような感じ。スクリーンショットは購入後半年ほど経ったときのものです。
2011年。
Grooveという神アプリ
上のスクショから懐かしいアプリをピックアップしてみると、
- Groove —— いい感じのプレイリストを自動生成できる
- FaceMaker —— オリジナルの顔文字をかんたんに作れる
当時はApple Musicなんて、影も形もありません。音楽を聴きたければ、CDから取り込んでiPhoneに転送するか、iTunes Storeで購入するか、のどちらかでした。
iTunesのGenius機能もまだ貧弱だったので、プレイリストも自分で選んで作らないといけないような時代です。
しかしGrooveを使うと、自分のライブラリ内の曲を自動で組み合わせ、雰囲気の合うプレイリストを生成してくれました。Last.fmのリスニングデータを使っていたようです。
今ではApple Musicのプレイリストがいくつもありますが、そんなものがない当時としては画期的なアプリでした。
今調べてみたら、Microsoftに買収されたあと、2018年12月でサービス終了したみたいですね。
→ iOS と Android の Groove ミュージック: FAQ
また、FaceMakerは、カッコの種類とか、その中身とかを自由に選び、オリジナルの顔文字を作ることができるアプリ。さらにそのアイコンはフラットデザインの先駆けですね。
残念ながら64ビット対応がなされなかったので、今はもう使うことができません。でもこのアプリで作った顔文字たちは、今も僕のユーザー辞書の中に生きています。
(`・ω・´)b (*・ω・) (ノ∀`)σ |ω・*)チラッ (´・ω・)
次第に脱獄沼へ
この当時は、JailBreakという「iOSをハッキングする手法」が全盛期を迎えていました。Cydiaという裏App Storeからいろんなアプリをインストールしては、機能を追加したり、見た目をいじったり。
というのは、それだけiOSの標準機能が貧弱だったということの裏返しです。
今では当たり前な「左端からスワイプで戻る」「下からスワイプでAppスイッチャーを出す」「音量キーでカメラのシャッターを切る」などの機能も、脱獄して追加しなければならなかった時代です。
カスタマイズするためにHTMLとCSSを必死で読み解く
また、画面の見た目をいじったりもしていました。このテーマがHTML+CSSが書かれていて、自分でカスタマイズするためにCSSを解読しました。
下のスクショに入っている時計のウィジェットは、もともとはロック画面用のカスタマイズ素材として提供されていたものです。それを何とかしてホーム画面に移植したくて、必死になっていた記憶があります。
こうして身につけた知識が、今のWordPressでのブログ運営やサイトデザインにつながっている気がしてます。
iMoGetterでiモードメールを受信
ドコモのガラケーとソフトバンクのiPhoneを2台持ちしていたと前述しましたが、あくまでもメインはドコモでした。なので連絡はドコモに来る。
まだLINEなんて普及していない時代です。そもそもスマートフォンすら持ってる人は限られていました。誰かと連絡を取るとなるとメールが中心だった、そんな時代。
ガラケーでのメールといえば、頻繁にセンター問い合わせをする、あれです。ドコモでは「iモードメール」と呼ばれています。
すでに終了してしまいましたが、このときは「iモード.net」という、ガラケーに届いたメールをパソコンのブラウザで見ることのできるサービスが提供されていました。
このサービスにアクセスして、iPhone純正っぽいUIでメールが送れるのが「iMoGetter」というアプリでした。類似のアプリは他にもありましたが、UIが洗練されていなかったり、絵文字が使えなかったりで、iMoGetterが最強でした。
ただ、アプリが裏に回ってしまうとフェッチ受信すらできなくなるので、Launch CenterにURLスキームを登録し、定期的に起動してあげる必要がありました。今にして思えば、よくこんなことやってたなぁ。
2012年。
かっこいいホーム画面を目指して試行錯誤の日々
脱獄してからというもの、ひたすらかっこいいホーム画面を追求する日々が続きます。
よさげな時計ウィジェットを見つけてきては配置してみたり、カレンダーを置いたり、ニュースを流してみたり、実用性は全くないのにカスタマイズに念を入れていました。今考えたら本当に時間の無駄です。
せっかく試行錯誤してたので、このあたりでブログを開設して発信しておけばよかったなーと思いますね。そうすれば少しは報われたのに。
ultrasn0wでSIMロック解除できた!
JailBreak界隈の大ニュースでした。
それまで、SIMフリー版のiPhoneは香港から輸入しなきゃいけなかったし、無理矢理SIMロックを解除するには「下駄」を履かせなきゃいけなかった。
それなのに! なんとCydiaからツールを1つインストールするだけで実現するようになったんです! そのツールの名は「ultrasn0w」。
スクリーンショット左上を見てもらえるとわかると思いますが、ソフトバンクのiPhoneなのにNTT DOCOMOにつながっています。
この頃は、ドコモのAndroidスマホ+ソフトバンクのiPhoneの2台持ちに昇格していたので、ドコモのSIMをiPhone 4に入れて運用しはじめました。結局すぐやめたけど。
iPhone 5登場で時代はLTEヘ
2012年9月に発売されたiPhone 5。発売日の朝に手に入れました。
ちょうどこのときにソフトバンクからauに乗り換えました。まだ誰も使っていないLTE回線を、サービス開始日の朝からひとり占めしていました。最初は快適だったのに、日を追うごとにだんだん遅くなる回線よ。
また、下には同時期に使っていたiPad 2のスクリーンショットも掲載しています。iOS版のiPhotoアプリとか、Googleに買収される前のSnapseedとか、とても懐かしいです。
iPadにあるGoogle MapとStreetViewのアイコンは、たぶんブラウザ版をホーム画面に追加したものです。この当時はiOS 6のAppleマップアプリ問題でとても不便だったので、ブラウザ版を使ってました。
三種の神器:Reeder、Staccal、FastEver
当時よく使っていたアプリです。情報収集のReeder、使い勝手のよかったカレンダーStaccal、Evernoteにすばやくノートを追加するFastEver。
Reederは今でもよく使っています。現在はFeedlyを読み込む形になってますが、当時はまたGoogle Readerが健在でした。とはいえこのスクショは2013年3月19日の撮影なので、終了がアナウンスされた直後のようですね。
Staccalは月表示で予定を一覧できるアプリとして重宝していました。リリース当初はスキューモーフィズム全開のデザインでしたが、アップデートされて若干フラットに。今でもあるみたいですが、だんだん使わなくなってしまいました(今はFantasticalを使ってます)。
また、この当時はEvernoteも全盛期。公式アプリは重かったし、iOSにウィジェットが装備される前だったので、すばやくノートを追加できるFastEverが大活躍でした。
iOS 6のコンクリートみたいなミュージックアプリ
懐かしい画面をご用意しました。充電中の電池マークと、ロック解除のスライドと、コンクリートみたいなミュージックアプリ。なつかしー!
特に、このコンクリートみたいなミュージックアプリはiOS 6だけでしか味わえませんでした。なぜこのようなデザインに変更する必要があったのかは謎ですが、再生画面は好きでした。ブラックなiPhone 5ととてもマッチしていたので。
また、再生画面の音量スライダー、iPhoneの傾きに応じて光り方が変わってたのを覚えてますか? 今ではすっかり見なくなったスキューモーフィズムですが、このこだわり様は嫌いじゃないよ。
2013年。
フラットデザインへと移り変わる
そんなスキューモーフィズムに終わりを告げ、次の時代へと進むときが来ました。そう、iOS 7のフラットデザインです。
アップデートの前後で大きく見た目が変わり、自分のiPhoneなのに違うものを持っているような感覚にさいなまれたのは僕だけじゃないはず。
この頃は、MovesとMomentoを組み合わせた「自動ライフログ作成機能」を大いに活用していました。Movesは2018年に終了してしまいましたが、このアプリは本当に便利だったなー。
コントロールセンター
もうひとつ、iOS 7から追加された特徴的な機能が「コントロールセンター」です。追加に追加を重ねて機能が複雑になっていた部分が一本化されました。その使い勝手は今でも形を変えて継承されています。
ただ、最近の「右上からスワイプダウン」は少し使いにくいかな…
2014年。
Nike+ Fuel Band SE
今こそApple Watchを使った運動量の記録はメジャーになっていますが、2014年1月当時は発売される前。だからこんなのを使って記録していました。
ドットディスプレイが組み込まれているので、時間を見たり、歩数を確認したり、Nike Fuelという単位の運動量を確認したり。
アクティブな運動をする手助けというよりは、階段を使ったりとか、少し歩いてみたりとか、日常の中に落とし込んだ使い方をしていました。
日本でもナイキの活動量計「Nike+ FuelBand SE」登場–11月6日に一斉販売
ちなみにこれ、iPhoneとBluetoothで接続して同期できたりするスグレモノだったんです。
ただ、ログを取るのはこれで飽きてしまって、Apple Watchにはまだ手を出していません。この先手を出す予定も(今のところは)ありません。
2015年。
忘れてはならない、ソニーのMusic Unlimited
画期的なサービスだったのに、時代が追いついてなかった。
今でこそ、Apple Music、Amazon Music Unlimited、LINE MUSIC、Google Play Musicなど、聴き放題サービスはいくらでもありますが、当時はそんなことなかった。
そんな中、ラインナップはあまり芳しくないながらも、聴き放題サービスを提供していたソニーはすごいと思います。でもちょっと時代を先取りすぎていたかな。
結局、2015年3月29日にSpotifyに統合される形でサービスが終了してしまいました。日本ではまだSpotifyがサービスイン前だったので、そのまま終了。
iOS 8.4、Apple Musicスタートで新たな時代の幕開け
そのわずか3か月後の2015年6月30日、iOS 8.4のバージョンアップとともにApple Musicがスタート。
ソニーのMusic Unlimitedでは「自分のライブラリ内の音楽」と「聴き放題サービスの音楽」を一元管理できずに不満を感じていましたが、それが見事に解消されました。さすがAppleです。
Apple Musicのスタートと同時に、iPhoneのミュージックアプリのアイコンも「白+虹色」に。新しい時代が幕を開けたんだなーと実感しました。
iOS 9のミュージックアプリのデザインが好きでした
このようにリニューアルしたミュージックアプリですが、リニューアル初期のiOS 8.4〜9ではデザインが違いました。
現在のドロップシャドウを駆使する重苦しいものとは異なり、フラットで色使いも落ち着いています。シャッフルやリピートのアイコンもスクロールしなくていい。個人的にはこのデザインの方が好きです。
今のプレーヤーは文字も無駄に大きいし、曲一覧に再生時間が出ないし、全然よくないと思うんだけどな。なぜかiOS 10〜12の3世代にもわたって使われています。
2016年。
iPhone 7でApple Payスタート
2016年9月の発表会でPhil SchillerがApple Payの話題を持ち出し、
We are trying to bring this around the world as quickly as we can, and the team is launching the new country in this fall.
と前置きした上で、
I’ll talk about one of them — Japan!
と言ったときには眠気も吹っ飛んだよね。午前3時半だったけど。
それまではおサイフケータイを使いたかったので「ドコモのAndroid+auのiPhone」という2台持ちをしていました。しかし、日本のiPhoneにもApple Payがやってくるとなると、もう2台持ちする理由がありません。
ちょうどauの2年契約の更新時期だったので解約し、ドコモでiPhone 7 Plusを使い始めました。これ以降ずっとドコモのiPhoneを1台だけ持つ生活が続いています。
あと、このときリリースされたiOS 10からミュージックアプリのデザインが変わりました。
2017年。
そして、iPhone Xへ
伝統のホームボタンが廃止され、ホーム画面やAppスイッチャーはジェスチャーで行き来するように。元脱獄犯的な感想としては、下からスワイプでAppスイッチャーって何年ぶりよ?って感じでした。
また、便利だったTouch IDが廃止されてFace IDに一本化されるのは少しだけ不安でしたが、杞憂に終わりました。個人的には「マスクしたときに認証できない」のは全然不便じゃなくて(マスクしないので)、「手袋してても認証できる」という便利さの方が上でした。
iPhone Xのノッチは最初見たときは「うーん…」って思いましたが、すぐに慣れました。
2018年。
現在のホーム画面
で、現在のiPhone XS Maxのホーム画面が下のような感じです。
アプリの並びに関しては特にこだわりがあるわけではないですが、使い込むにつれて徐々に僕に合うように洗練されていきました。でも3ページ目以降は全く整理できてないですね…
フォルダを開くよりもページをめくった方が速いので、あまりフォルダは使わないようにしています。3ページ目上部のフォルダ群は、あまり使わないアプリをまとめて入れているだけです。
また、1ページ目の「Read & Listen」フォルダには、情報収集系のニュースとかポッドキャストとかが入っています。その下の「Payment」フォルダにはWalletアプリやQR決済系のアプリを入れ、支払時にすぐにアクセスできるようにしています。
最後に
このように、思いのままにひたすら筆を進めると7,000字にもなりました。これを偏愛と言わずして何というのでしょう。自分でもちょっと引いてます。(こんなに長くなると思ってなかった)
でもそれだけ僕の生活の中に馴染んでくれたと言うことができるでしょう。だからこれから先も僕はiPhoneを手放すことはないと思うし、さらに素晴らしい体験を与えてくれることを期待しています。