乗るだけで記録されていく。
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スマホと連携できる「スマート体重計」
いわゆる「スマート体重計」というジャンルの製品があります。測定結果をスマホのアプリから確認できるような体重計ですね。体重の推移を自動的に表示してくれるで、自分で記録する手間がかからないという点が魅力のひとつ。
その中には——
- スマホ経由でないとネットワークに接続できない「スマホ依存型」
- Wi-Fiに直接接続でき、スマホを介さない「スタンドアロン型」
これら2種類がありますが、後者の方が便利なのは言わずもがな。
前者の場合だと、体重を測るたびにスマホを操作して体重計と接続しないといけませんが、後者の場合は特に何も操作せずに体重計に乗るだけで勝手に記録されていきます。
数あるスマート体重計の中で、高級感のあるデザインと、スタンドアロン型を両立させたスマート体重計を作っているのが、「Withings」というメーカーです。もとはNOKIAを名乗っていましたが、ブランドを変更している最中のようです。
製品ラインは以下の3種類で、下に行くほど機能が増えます。
- Withings Body —— 体重のみ
- Withings Body+ —— 体重、体組成(体脂肪率など)
- Withings Body Cardio —— 体重、体組成(体脂肪率など)、心拍
本当は「Withings Body+」を買おうとしていたのですが、Amazonのサイバーマンデーで最上位機種の「Withings Body Cardio」が安かったので、こちらを購入しました。
ガラス製の本体とシンプルなデザイン
本体はガラスの1枚板で覆われています。ディスプレイの部分もガラスがそのまま続いていて、文字通りの「1枚板」です。中心のシルバーのラインはアルミ製で、ガラスの上に出っ張ってます。
カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色です。僕は他のインテリアとのバランスを考慮してブラックにしましたが、ホワイトの方がホコリが目立たなくていいと思います。
ちなみに、在庫処分の対象品がサイバーマンデーのセールとなっていたのか、NOKIAロゴのものがやってきました。ロゴ以外はまったく同じものなので気にしない。
初期設定はスマホのアプリ経由で行いました。最初の本体の検出だけBluetoothを使いましたが、Wi-Fiを設定してしまえばスタンドアロンでつながります。
インターフェースは本体右側面にある電源ボタンと充電用のmicroUSBポートのみです。他にボタンはありません。
乗ってみる
しばらく使っているので、身長などのデータ入力といった初期設定はすでに済ませています。難しくないのでここでは割愛しますね。とにかく乗ってみましょう。
横ストライプはただの模様ではなく、足を乗せる目印にもなっています。下から2本目のグレーのライン上に脈波伝播速度のセンサーがあり、脚の中心(足ではなくて脚を輪切りにしたときの中心、要するにかかとの部分です)がこのラインをまたぐように乗ります。
乗ったことが検知されると、自動でスリープから復帰して測定してくれます。
「Withings Body Cardio」の測定項目は——
- 体重
- 体脂肪
- 筋肉量
- 体水分
- 骨量
- 心拍
- 脈波伝播速度
これら7項目となっています。20〜30秒で測定されるので、1回乗ったらそのくらいじっとしていなければなりません。
また、家族で同じ体重計を使う場合もご心配なく。最大8人まで登録することができ、体重計に乗っただけで誰が乗ったか判別してくれます。直近に測定した体重を参照して、それと近いユーザーが乗ったと判定されるようです。
測定データはアプリで管理
測定データはクラウドに保存され、アプリから参照することができます。クラウドの利用にはWithingsアカウントの作成が必要ですが、利用料は無料です。
この「Withings Health Mate」のデータはiPhoneのヘルスケアアプリに渡すことができます。体重のデータだけ渡すとか、体脂肪率のデータは渡さないとか、細かな設定はヘルスケアアプリからオン/オフできます。
ヘルスケアアプリにデータを渡すメリットは、Apple Watchの測定データと合わせて管理することができる点です。
Apple Watchで測定した消費カロリーとか、安静時心拍数とかのデータと、Withings Body Cardioで測定した体重やBMIをデータを一覧にして参照することができます。
自動で可視化されるのはショッキング
このような「スマート体組成計+アプリ」の組み合わせの怖いところは、自動で可視化されるということ。
週ごとや月ごとの推移も見ることができるので、「やばい、太ってきてる」というのが可視化されます。体感ではなくデータを以て見ることができるのは思いのほかショッキングで、すぐに改善しないといけないという意識が芽生えます。
体感だと「いや、気のせいかもしれない」という逃げが生まれますが、経時的なデータが提示されると、どこにも逃げ場はないです。だから「ちょっと何とかしないとな…」と思える。
スマートじゃない体組成計だと記録が面倒で、ただ測りっぱなしになりがちです。しかしながら、Withings Body Cardioは乗るだけで勝手に記録されてしまうので、僕のような人間にはうってつけだなと思いました。
心拍のデータは必要?
最初は心拍計の備わっていない「Withings Body+」の購入を検討していました。なぜなら、僕は起きている間はずっとApple Watchを装着しているので、定期的に心拍数は測定されているからです。
それでも安かったので「Withings Body Cardio」を購入しました。こっちにも心拍の測定機能が必要だったかと問われると、正直いらなかったかなと思います。
しかしながら、Apple Watchをしていない人だと、日常生活の中で心拍のデータを取ることはないはず。なので、最上位モデルを買う価値はあるかなと。
なぜなら、普段からデータを蓄積しておかないと、「いざというときの異常」に気づけないからです。
一般に、普段のデータのことを「ベースライン」とよびます。ベースラインからの逸脱の度合いによって、そのときの測定値が異常なのかどうか判断されます。確かに一般的な基準値もありますが、「自分のベースラインのデータ」があるに越したことはない。
だからこそ、「ベースラインのためのデータを蓄積する」というところに、日常生活に心拍測定を取り入れる意義が見出せるかと。
まとめ
引っ越して以来、自宅に体重計がない状態が続いていたので、そろそろ買わないとと思って購入しました。
「乗るだけで完結する」というお手軽さから、シャワーを浴びた後には欠かさず乗ることにしています。僕は朝と夜にシャワーを浴びるので1日2回測ることになりますね。
つまり、1日に2つグラフに点を打つことができるので、自分の身体の状態の推移を細かく把握することができるようになりました。スマートじゃない体重計だと、なかなかここまでできないと思います。
最上位モデルまでは必要なくても、体脂肪率を測定できる「Withings Body+」なら検討の価値は大いにあるかと(記事執筆時点で1万円を切っているし)。
Apple Watchをしていない人なら、最上位モデル「Withings Body Cardio」も選択肢に入れてみてください。