美しい公園を歩く、いい休日。
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さて、春です。
長いようで一瞬で過ぎ去った冬が息を潜め、ついに暖かくなってきました。3月中に見たいと思っていた桜も、なかなか時間を取ることができずに、気がつけば4月に。散り始めでもいいから、終わってしまう前に見ておきたいのです。
じゃあどこへ行こうか?——となるわけですが、犬と一緒に行ける場所がいい。うちの犬も感染症ワクチン3回と狂犬病ワクチンの接種も終わり、飼い犬として横浜市に登録され、もうどこにでも行ける状態。だから、桜がきれいで、思いっきり走れるドッグランがある場所。
それはもう、昭和記念公園しかありません。園内も(とてつもなく)広くてお散歩にはちょうどいいし、桜だけでなくチューリップ・ラベンダー・菜の花など、季節を彩るさまざまな花たちが咲き乱れています。
そうして、日曜日に意気揚々と昭和記念公園に繰り出したわけですが、車を止めて駐車場から入園口に向かっていると、突然の天気雨が。それも結構雨粒が大きくて、折りたたみ傘も忘れてしまったので、ひとまず車の中に避難しました。
ああ、この雨で桜が散らないといいけどな……と思いながら、雨が上がるのを30分くらい待っていました。
そして、雨もたいぶ弱くなってきたから、いよいよ外に出ることに。不安定な天気みたいだから、急に雨が降り出さないことを願いつつ、お散歩を始めましょうか。
今回の機材は、〈Sony α7 III + Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art〉の組み合わせです。RAWで撮ってLightroom Classicで現像しました。
まずは、車から降りて入園口に向かいます。いつもどおり立川口の駐車場に止めたけれど、普段より多くの車が止まっていたように思います。こういう時期だからね、止められただけでも御の字です。
駐車場内の歩道で歩かせてみました。怖くて歩かないかなと予想していた反面、草木の匂いを嗅ぎながら、興味津々でどんどん前に進んで行くではありませんか!なんだ、君、余裕じゃんか。
そして、立川口の入場ゲートへ。
犬を連れて入園する場合、誓約書を書いて提出する必要があります。入場ゲートの前に記載台があるので、そこで1枚取って書いて、改札口のスタッフに手渡しすればOKです。人間の入園料は450円、Suicaが使えます。そしてなんと、犬は無料です。
「やっぱ、桜は散り始めてるね」
川を見渡せる橋の上まで来ると、散り始めているのがよく分かりました。満開のときはすごく感動する場所だけに、ちょっとだけ現れた落胆の気持ちを隠せませんでした。
それでもまあ、咲いている桜を一応見ることができたから、これでいいか。儚げに散る桜も、また見応えがあるってもんですよ。知らんけど。
さまざまな花が咲いている園内
園内には、桜だけでなくさまざまな花が咲いていました。ハーブ園の方に行ってみたけれど、このあたりはかわいらしい花がたくさん咲いています。
よく見ないと完全にスルーしてしまいそう。だけどしっかりと、お天道様を見上げて咲いているのです。健気に生きている姿をうちの犬と重ね合わせたりして、どこか微笑ましく思っていました。
そして、また川を越えたあたりに、まだ散ってしまっていない桜の木を見つけました。満開ではないけれど、ちゃんと咲いている桜を見ることができたから、まあよしとしよう。
この場所はどの入口から遠い上に公園の奥深くにあるから、人通りも少なく、じっくり鑑賞することができました。来年はもっとちゃんと見たいですね。
満開のチューリップやラベンダーが待っていた
そしてなんと、その先には満開のチューリップやラベンダーが待っていました。水辺の畑に、一面、花、花、花。桜が散りかけていて落胆気味だった気持ちも、一気に晴れやかになりました。
うちの犬も、分かってるんだか分かってないんだか、花畑の前ではテンションが上がっているように見えました。そしてこの表情。かわ!
犬と一緒に散歩していると、どうしても被写体が犬ばかりになってしまうんですよね。
せっかくカメラを持って花々がきれいな春の昭和記念公園に来たのだから、ちゃんと花も撮らないと。この公園は本当にどこを撮っても画になります。
こんなに歩いたのにまだ元気?
チューリップやラベンダーを見た後は、人間はもう疲れて果ててしまいました。だから近くのベンチに座って休もうとしたのですが、犬はまだ走りたそうにしていました。
すぐ横に芝生の広場があったので、人間2人で代わる代わる相手をしてあげながら、軽く走ってみました。すると、何往復もめちゃめちゃ走ったんですよね。こんな小さな体で遠くまで歩いてきたのに、まだこんなに元気が余っているんだねえ。
——と思ったら、全然そんなことありませんでした。一通り走り終わったあとは、人間の体の上で眠そうにしてました。君は自由だねえ。(でも抱っこはしないよ、ちゃんと歩いてね)
「みんなの原っぱ」には多くの人が
チューリップ畑のそばから「みんなの原っぱ」の方に抜けると、多くの人々がそれぞれの方法でこの公園を楽しんでいました。椅子を持ってきてこの原っぱでのんびりするの、ずっとやりたいと思いながら全然やってないな。
そして、原っぱの中にも桜が咲いていました。ここは比較的残っている方だったし、かなり下の方まで枝が下りてきていたので、桜を背景に犬を撮りました。
原っぱの傍らには、ひっそりとネモフィラが咲いていたりして。広い広い原っぱだから、うちの犬も楽しそうに歩いてくれました。さっきの眠気はどこに行ったのやら。
一面の菜の花はまるで歌っているようだった
「みんなの原っぱ」の横の方には、菜の花畑があります。ここはちょうど満開を迎えていたようで、一面の菜の花が風に揺られ、まるで歌っているようでした。
菜の花がいい香りを放っていたから、嗅がせてあげました。興味津々で鼻をくんくんさせて、菜の花の香りを堪能したようです。初めての香りを嗅ぐことができてよかったねえ、また来年も来ようね。
そろそろ帰ろうか
閉園時間も近くなり、出口に向かう人が多くなってきました。私たちもその波に乗って、立川口の方に向かうことに。
結局、車を降りてからは雨が降ることもなく、しっかりとお散歩を楽しむことができました。雨雲レーダーを見て「もう一雨来るかも…」と思ってたけれど、ぎりぎりで回避したようです。本当によかった。
最後に、はじめてのドッグランへ
せっかく来たので、退園する前にドッグランを覗いてみようと行ってみました。うちの犬にとっては初めてのドッグランです。
ドッグラン入口のスタッフさんにワクチンの接種証明書を見せて説明を聞いてみると、あと1時間くらいは開いているとのことでした。ちょうど犬も少なくなってきて、初めての子にもうってつけの場所になっていたので、この時間に来てちょうどよかったのかもしれません。
うちの犬は、人間に対しては尻尾を振りまくって喜んで近づくくせに、犬に対しては結構びびりな性格です。犬とどう接していいか分からないのだろうなあと思っていました。自分は犬のくせにね。
でも、このときは周りにいた犬たちとの相性がよかったのか、積極的に遊びに誘いに行っていました。「きっと隅っこの方でだんまりしてるんだろうな」と思っていた飼い主からすると、意外な結果に驚きつつ、ちゃんと遊べることに喜びを隠せませんでした。すごいじゃん!
いい休日だった
「いい休日だったね」
そんなことを言い合いながら、帰宅の途につきました。たくさん歩いて、たくさんの花々を見ることができて、(犬は)たくさん走って。そこにはたくさんの喜びや驚きがあって、満たされた休日だったように思います。
昭和記念公園を訪れたときは、いつもこんな気持ちになる。不思議な力を持った公園だなあと思うと同時に、だからこそ何度でも訪れたくなるのだなと。
次は、初夏の新緑がきれいな季節に訪れることになるのかな。いや、その前に東京蚤の市がありそうだから、ついでに園内も散策するかな。またいつか、この公園で幸福な休日を過ごしたいものです。
撮影機材
記事冒頭にも書きましたが、今回の機材は〈Sony α7 III + Sigma 24-70mm F2.8 DG DN Art〉の組み合わせです。RAWで撮ってLightroom Classicで現像しました。