羽を伸ばしに、カメラを持って。
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第16回東京蚤の市に行ってきた。
蚤の市はこれまで行ったことがなくて、でも行ってみたくて。春に大井競馬場であった第15回は行けなかったから、今回は行ってみた。
実を言うと、蚤の市も初めてだけれど、フリーマーケット自体も小学校低学年以来とかな感じ。
正直言って「どう楽しんだらいいか」ということすらも理解できていない状態で、事前知識もなく突入してみたけれど、やっぱりちゃんと予習していった方がよかったみたいだ。
というのは、今回はこれというモノを見つけられなかった。
ひとつひとつきれいにディスプレイされていたら目に留まることもあったかもしれないけど、雑多に置かれている中から光るモノを見つけるのは至難の業だ。少なくとも僕には。
膨大な物量の中から宝物を見つけるセンスに欠いているから、それをフォローするためにちゃんと調べていくの大事だな。
今回の蚤の市が開催されているのは、立川市の「国営昭和記念公園」だ。昭和天皇の在位50周年記念として1983年に整備されたそう。恥ずかしながら存在すら知らなかった公園だけど、せっかくだから散策してみた。
秋めく公園は予想以上に広大で全部は回りきれなかったけれど、ひんやりと気持ちのいい秋の空気を存分に吸い込むことができた。
眩しいほどに黄色く色づいたイチョウの葉、鼻に突き刺さる香り、思い思いに写真を撮る人々。こんなにいい場所があっただなんて。最近まで九州の西の端っこに住んでた人間からすると夢のような公園だ。
そういえば、最近はなんだか閉塞感に苛まれていたような気がする。人と違うことをしたくて博士課程に進んだものの、それを越えて辿り着いた今は、よくありがちなレールの上に乗っている気がして。この先どうなるんだろうって。
しかも、自分より優秀な人が数多くいるような環境だから、自分は何の役にも立っていないような気がして、メンタルが脆くなりかけていた。
そんな中、蚤の市のついでに訪れたと言ったら失礼だけど。こんな素敵な公園で、この開放感の溢れる道を歩いただけで、なんか全然大したことないことで悩んでたんだなぁと思えた。
絶対また来よう。今日は昼すぎに着いて、あんまり長居しなかったけど、次は朝からのんびりと。写真を撮って、芝生の上に座って、その場でブログ記事にして。きっといい休日になる。自宅からクルマで1時間ちょっとだから、ドライブもちょうどいいし。
僕は10月生まれだからか、秋の雰囲気が大好きだ。つい先日までアスファルトの照り返しに参っていたのに、一気に寒くなっていって、木の葉は色めいたあと散っていく。そこにある何とも言えない寂しさが好きで。
ずっと秋が続いていたらいいのにと思うけれど、それだと移りゆく寂しさは感じないだろうから、やっぱり今のままでいいやって思ったり。延々とどうでもいいことばかり考えている。
最近は動画にも手を伸ばしてみていたけれど、やっぱり僕は写真を撮る方が好きだ。画になりそうな場所や場面を見つけてカメラを構え、息を潜めてシャッターを押す。たまらない。
今までずっとα7 IIIのキットレンズを使っていたけれども、いいレンズを買ってみようかな。そろそろ次のステップに進むのを許してあげよう。
この公園にはサイクリングコースもあって、マイ自転車も持ち込めるみたいだから、折り畳み自転車を買ってクルマに載せておくのもいいかもしれない。今からは寒くなる一方だから、春あたりにでも買おうかな。
大学1年から乗ってるこのクルマも、先日10万キロを越えた。まだガタがきているところはないけれど、手放すときが刻一刻と近づいているはず。でもそのときまでは、僕をいろんな場所に連れて行ってくれよ。よろしく頼むよ。