Mr.Children、ベストアルバムの次のステップに進むための26曲。

2018年5月10日、デビュー26周年の記念日に、Mr.Childrenの全シングル&全アルバムの配信がスタートしました。これまで配信されていたのは、配信限定でリリースしたシングル曲や、昨年の25周年記念ベストだけ。サブスクサービスだけでなく販売すらされていなかったのだから、いきなりの配信開始には驚きました。

僕自身、当時中学生だった2001年くらいからずっと聴いていて、何度も何度も彼らの曲に励まされてきました。嬉しいときも悲しいときも、ずっと側で寄り添ってくれた曲たちです。

この記事では、「ベストアルバムはなんとなく聴いたことあるけど、他はよくわからない」というような人向けのプレイリストを作ってみたので、よかったら見ていってくださいね。

聴いたことない人はベストから

ベストアルバムも聴いたことないな…という人は、まずはベストから聴きましょう。ファンとしては、選曲にはいろいろ注文をつけたいですが、どこかで聴いたことのある曲がたくさん詰まってますよ。

年代別に4枚あります。これだけでも結構時間かかりますね…。

Apple Music Mr.Children 1992-1995
Mr.Children 1996-2000
Mr.Children 2001-2005 micro
Mr.Children 2005-2010 macro
Spotify Mr.Children 1992-1995
Mr.Children 1996-2000
Mr.Children 2001-2005 micro
Mr.Children 2005-2010 macro

大きな点をつなぐ曲たち

代表曲は、上の4つのベストアルバムに収録されています。しかし、ベストアルバムは「大きな点の集合」であって「線」にはなり得ない。だから大きな点どうしをつなぐことのできる、少し小さな点を26コ集めるような思いをもって、プレイリストを作りました。

ただ、小さな点ばかりも面白くないと思うので、ところどころに大きな点も散りばめています。これまでどういう曲を作ってきたバンドなのか、なんとなく輪郭がわかる感じにしてみました。

曲数の「26」というのは、デビュー26周年にちなんで。Mr.Childrenの26曲ということで、プレイリスト名は「MC26」。曲の順番も吟味したので、ぜひシャッフルせずに聴いてみてください。

Apple Musicのプレイリストはなぜか上手くいかなかったので、ひとまずSpotifyだけ共有します。上手くいったらあとで追加します。(たぶん既存のライブラリの曲と干渉して上手くいってない)

以下、選曲のポイントが続きます。


明るくて前向きな曲を作ってるバンド、ではない!

ベストアルバムに収録されているような有名な曲は、「明るくて前向きで励ましてくれる」が多い。だからベストアルバムしか聴いたことないような人だと、そういうバンドだと認識していることも。

ある程度聴き込んでいる人にとっては、むしろ後ろ向きな曲が多いバンドだという印象が強いです。だから話が噛み合わないこともしばしば。

このプレイリストでは、「ベストアルバムの次のステップ」として、ミスチルの後ろ向きな曲にスポットを当ててまとめてみました。でも、そんな曲ばかりだと気が滅入るので、ところどころ明るい曲も入れてます。

M-01 Another mind

1曲目は、3rdアルバム「Versus」から。疾走感のあるナンバーです。初期の曲であるにもかかわらず、間奏でもあからさまなギターソロがなく、バンド全体としてのグルーヴ感をしているのが如実に表れている曲。

本当は、2010年の「Split the Difference」で再録されたバージョンが、さらにグルーヴ感が増していて好きなのです。しかし、こちらは「DVDに付属のCD」という扱いなので配信されず。

M-02 PADDLE

疾走感のある曲が続きます。アルバム曲ですが、2004年のドコモのCMソングだったので、聴いたことある人もいるのではないでしょうか。

行こうぜ
新しい記号を探しに
フラスコの中 飛び込んで
どんな化学変化を起こすか
軽くゆすってみよう

理系としては、このフレーズに心が躍ります。

M-03 星になれたら

無名だった時代に作られた曲。それなのに、いまでもライブで演奏されたら大いに盛り上がる素敵な曲です。メロディは、ボーカル桜井さんと寺岡呼人さんの共作で、サビのまとめ方が大好き。

M-04 ロードムービー

アルバム「Q」から。プロデューサーの小林武史氏を差し置いて、アルバム1枚を作ってしまった問題作。桜井さんの作詞センスがピークなのに、あまり有名じゃなくて悲しい1曲。

街灯が2秒後の未来を照らし オートバイが走る
等間隔で置かれた 闇を越える快楽に
また少しスピードを上げて
もう1つ次の未来へ

M-05 虜

これぞ桜井さんという歌い方の一曲。この頃は最高にかっこいい。間奏のコーラス部分は、ニューヨークの聖歌隊が一発撮りで吹き込んだらしい。

M-06 幸せのカテゴリー

個人的「ミスチル三大失恋ソング」の1つです。他の2つは「Over」と「渇いたkiss」(これら2曲は後ろに入れてます)。

本当の自分なんて 何処にもいないような気がしてる
だからこそ僕らは その身代わりを探すんだね
恋の旅路は続くんだね

というフレーズが大好き。

M-07 Pink〜奇妙な夢

アルバム「シフクノオト」から。「奇妙な夢」という副題のとおり、うなされるような夢の内容が細かに描写され、怪しげなメロディーとともに奏でられる一曲。

M-08 ジェラシー

「innocent world」でヒットを飛ばした直後に作られたアルバム「Atomic Heart」から。注目されるのが明らかだったアルバムに、あえてバンドサウンドではない曲を入れる勇気。

M-09 CROSS ROAD

有名になるきっかけとなったナンバー。2007年のライブ「HOME Tour 〜in the field〜」では、オーケストラアレンジで演奏され、メロディの美しさにはっとさせられました。

M-10 傘の下の君に告ぐ

当時の社会を痛烈に風刺したナンバー。ヒットを飛ばしまくっているバンドが

あっぱれヒットパレード うわっぱりのオンパレード
憂いの歌は売れない

と歌っちゃうのが最高に気持ちいい。

M-11 Making Songs 〜 M-12 名もなき詩

デモトラックをつなぎ合わせた「Making Songs」。その最後に入っているフレーズから、間髪を入れずに「名もなき詩」へ。アルバム「深海」の流れをそのまま入れました。やっぱりこの2曲はセットでしょ。

M-13 擬態

2010年のアルバム「SENSE」から。明るい曲調なんだけど、どこかミステリアスな雰囲気もあり、さらに、そのメロディーに

目じゃないとこ
耳じゃないどこかを使って見聞きをしなければ
見落としてしまう
何かに擬態したものばかり

という歌詞を乗せる。そのセンスに脱帽です。

M-14 Replay

打って変わって初期のアルバム「Versus」から。初めて聴いたときは印象の強い曲だった記憶はないけれど、長い時を経て僕の心に染みついてしまった曲です。

M-15 靴ひも

アルバムの中の1曲にすぎないのに、キラキラした雰囲気を放っているナンバー。

靴ひもも結ばずに 駆け足で飛び出して
停留所を通過してく そのバスに飛び乗って
あぁ 一秒でも早く君の待つ場所へ

「早く会いたい」というたった一言が、桜井さんの手にかかるとこんなフレーズになるんだなぁ。

M-16 Another Story

ごめんねって言葉 君は聞き飽きてるんじゃないかなぁ?
どんな風に言えば 優しい君は戻ってくるかなぁ?
よく出かけた公園をバスは今通過中
いつかの君が横切る

気持ちが離れつつある2人を、男性目線で歌ったナンバー。優しくもあり、ちょっぴり切ないメロディーと、歌詞の内容が奏でるハーモニー。

書きながら気づいたけど、2曲続いてバスに乗ってる歌だ。

M-17 花言葉

恋人に振られた男性を歌ったナンバー。他の失恋ソングとは違い、感情をストレートに表現したのが、逆に新鮮に感じます。

ミスチルの真骨頂は「Cメロの美しさ」だと、僕は以前から言っています。この曲も美しいCメロを持っていて、

「木漏れ日が微笑みを連れてきてくれるから」
そんなきれい事 慰めも 何を今更

という詩が重なります。

M-18 口笛

ミスチルにしては珍しく、優しいメロディーに優しい歌詞が乗るという、優しさが詰まったナンバー。ライブだと大合唱になる歌です。

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人なら笑えますように

また、サビの裏で流れているギターのメロディも美しい。強いこだわりを持って作られていることが伝わってきます。

M-19 CANDY

アルバム「I ♥ U」から。この一節を紹介すればすべてが伝わる気がする。

多くの事を求め過ぎて 出来るだけ側に居たくて
そんなことをしてる間に息が詰まる
大抵 人はこんな感じで大事なもんを失うんだろう
そして凝りもせず 君を欲しがってる

ライブバージョンもすばらしいので、ぜひ見てみてください!(DVD持ってる友達に借りればいいと思うよ!)

M-20 蒼

何かが上手くいかないときに聴くと、さらに憂鬱になることができる曲。この曲とともに、一旦地の底まで落ちてしまってから這い上がるのが好きなので、そういうときによく聴いています。

ライブではめったに演奏されませんが、昨年のホールツアーで聴くことができました。

M-21 渇いたkiss

個人的「ミスチル三大失恋ソング」の1つ。また、僕がミスチルの中でいちばん好きな曲でもあります。現時点での再生回数は818回。

ある日君が眠りに就く時 僕の言葉を思い出せばいい
そして自分を責めて 途方に暮れて
切ない夢を見ればいい

失恋して未練がましい男の歌です。身に覚えがありすぎてつらい。

M-22 もっと

悲しみの場所に灯された裸電球に似た光
それはほら吹きに毛の生えたにわか詩人の蒼い願い

2001年の同時多発テロを歌ったナンバー。誰もが気が滅入るような内容を、優しいメロディーに乗せて前向きな曲に昇華させた、すばらしい曲。

M-23 進化論

強い種が残ってきたというダーウィンの進化論ではなく、

進化論では首の長い動物は
生存競争の為にそのフォルムを変えてきたと言う

というような、ラマルクの進化論について歌ったナンバー。その中の「用不用説」では、「生涯の間に身につけた形質(獲得形質)が、子孫に伝わる」とあります。(→ Wikipedia

だから、

「強く望む」ことが世代を越えて
いつしか形になるなら この命も無駄じゃない

と続くのです。

また、この曲はライブで流れている映像も感動的で、見るたびに泣きそうになってしまいます。

M-24 幻聴

2015年のアルバム「REFLECTION」から。23曲入りのアルバムですが、間違いなくこの曲が最高傑作です。まだこんな曲作ってくれるんだ!と感動したのも記憶に新しい。

M-25 Over

明るいメロディーに暗い歌詞を乗せる、ということを初めてやった曲。いまのミスチルではよく使われる手法ですが、最初の曲でここまでできる桜井さんには才能があると言わざるを得ません。

M-26 安らげる場所

アルバム「Q」の最後の曲。

僕はなぜ繰り返す別れを受け入れてきたんだろう?
その謎が君と出会い ちょっと解けた

という歌詞があります。もちろんフレーズもかっこいいのですが、その歌い方もいいんだよね。


配信開始に寄せて

以前、桜井さんは「『CDを買いに行く』という体験も含めて音楽だと思うので、配信はやりたくない」という主旨の発言をしていました。

確かに、一(いち)ユーザーとしては、サブスクリプションサービスで配信されるのは便利です。一方、ミスチルが時代の流れに屈してしまったような気がして、ちょっぴり残念な思いもあります。

しかし、です。

2017年末からレコーディングしていたらしいので、おそらく今年中には次のアルバムがリリースされることでしょう。

前回のアルバムで「ツアーをやってから、その最終日にアルバムをリリースする」「USBメモリにハイレゾ音源を入れて売る」などという新しいやり方に挑戦してきた実績があります。

なので、このタイミングでの配信開始は、次のアルバムへの布石なんじゃないかと邪推してしまいます。たとえば、配信限定でリリースするとか? 先行配信という可能性もある? もっとすごいことやるかも?

楽しみにしておきましょう。

まとめ

以上、「ベストアルバムの次のステップに進むための26曲」を紹介しました。この中から1つでも心に響く曲が見つかると嬉しいです。

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