iPhone Xに乗り換えて2か月。良いところも悪いところも、そろそろ徹底的に丸裸にしておきましょう。

なんとなく買ってみたけどさ。

僕がiPhone 7 PlusからiPhone Xに乗り換えたのは2017年11月の半ばです。そろそろ2か月経過したということもあり、日常生活に落とし込んで使っているうちに、良いところも悪いところもだいたい掴めてきました。

この記事では、そんなiPhone Xの操作感に焦点を当て、実際に使う機能ごとに思うところをまとめてみたいと思います。

機能ごとのまとめ

こういうまとめって、どういう風に書いたら伝わりやすいのでしょう? 「良い点5コ+悪い点5コ」というまとめでもいいかもしれないけれど、それだと例えば「カメラ周りの良い点」と「カメラ周りの悪い点」が離れてしまいます。

だったら機能ごとのまとめにした方が分かりやすいかなと思って、このようにまとめることにしました。良い点か悪い点、どちらか片方しかない機能もありますが、どうぞお付き合いください。

かなり細かい点まで突っ込んで書いてます。たぶん僕が気になっている点でも気にならない人はたくさんいると思うので、参考程度にしてもらえると助かります。


Face ID

Touch IDの代わりに導入されたFace ID。カメラの画像認識だけでなく、赤外線プロジェクターとTrueDepthカメラを使って顔を3Dでスキャンすることで精度の高い認識ができます。

GOOD:知らぬ間に認証が終わっている

例えば、ロック画面で通知が来て、その通知をタップしてアプリを開きたい場面を考えてみましょう。

Touch IDが搭載されているiPhoneの場合、通知をタップ → ホームボタンに指を置く(指紋認証)→ ロック解除されてアプリが開く という流れです。操作に注目すると、「通知をタップ」と「指紋認証」の2ステップが存在します。

Touch IDが搭載されているiPhoneは、2ステップが必要。
Touch IDが搭載されているiPhoneは、2ステップが必要。

一方、iPhone Xの場合は画面を見るだけでロックが解除されます。つまり、通知をタップ → ロック解除されてアプリが開く という流れの中で、通知をタップしている間に顔認証が通るので、1ステップだけで開くことができます。

iPhone Xは通知をタップするだけ。
iPhone Xは通知をタップするだけ。

この差は大きいです。

ホームボタンに内蔵されているTouch IDは本体の一番下にあります。つまり、画面中央より上に表示される通知をタップした後で、本体下部の指紋認証をする。動作の距離が長いので、今となってはかなり面倒に感じてしまいます。iPhone Xに変える前にはそんなこと思わなかったのに、慣れとは恐ろしいものです。

BAD:精度がイマイチ

多くのIT系メディアやブログで指摘されていますが、鼻より下が隠れていたら高確率で認証に失敗します。つまりマスクをしていたらほぼアウトだということです。手で鼻を掻きながらでも認証できませんでした。

また、ベッドの中で使っているときも高確率で認証が失敗します。個人的な予想ですが、iPhoneと顔の距離が近いことが原因のような気がしています。布団が顔にかかっていない状態でもよく失敗するので。


ディスプレイ

iPhone Xの売りの1つということもあり、ディスプレイに関してはGOODな点ばかりです。

GOOD:True Toneがいい仕事してる

これまではiPad Proシリーズにのみ搭載されていた「True Tone」。今回、iPhone 8シリーズとiPhone Xにも搭載されました。

その名の通り、周囲の光の色に合わせてディスプレイの色温度を調節する機能です。

言葉にしてもあまり大したことじゃないように聞こえるかもしれませんが、侮ることなかれ。確かに、見た瞬間に「お、これすごいやん」って思う類のものじゃないけど、しばらく慣れた後で非対応のディスプレイを見たら違和感しかないです。

僕の部屋は電球色の明かりを灯しています。つまり黄色系の照明ですね。その下で撮影した写真がこちら。

左がiPhone X(True Tone対応)、右がiPhone 7 Plus(True Tone非対応)です。ぱっと見た感じでは、あまり違いが分かりません。

でもちょっと待って。もう1枚見てください。今度は下に白い紙を敷いて撮ってみました。

iPhone Xの方が紙の色と似た発色をしていると思いませんか?

だから何?って思うかもしれませんけど、これに慣れたら非対応のディスプレイを見たときに「何かがおかしい」と感じるようになります。iPhone 7 Plusをメインで使っていたときにはそんなこと思わなかったのにね。

こういう風な、「スペックとして数字に表れない感覚的なところにも気を配るAppleの姿勢」はもっと褒められてもいいと思っています。

GOOD:解像度&発色がよくなった

ディスプレイのスペックにおいて、iPhone XがこれまでのiPhoneと違うのは、

  • 液晶から有機ELへ
  • Retinaがさらに進化

この2点。

これまでの液晶から有機ELに変わったことにより、発色が豊かになったような気がします。気がするだけかもしれませんが、これはTrue Toneとの相乗効果もあるかも。特に、写真や動画を見ているときには実感できると思います。

また、ディスプレイの解像度はこれまでの326ppi(Plus系は401ppi)から458ppiへ進化しました。iPhone Xの購入前は「そんなの見ても分からないよねー」と思ってましたが、普通に分かります。

写真(特に木の葉が細かく写っているようなやつ)とか地図アプリを見ているときに実感できます。よく見たら分かるレベルではなくて、普通に気づるくらい結構な違いです。


アプリの切り替え

これもGOODしかない。

GOOD:アプリ間の移動がスムーズ

iOS 4から導入された「アプリの切り替え」。これまでは一貫してホームボタンのダブルクリックが割り当てられていました。ホームボタンをダブルクリック → アプリを選択でマルチタスクが実現していました。

これまでのアプリ間の移動方法。
これまでのアプリ間の移動方法。

確かに、iPhone 6s以降の3D Touch対応モデルではエッジプレスでもいけましたが、力加減が難しくて僕はあまり使っていませんでした。

一方、iPhone Xではスワイプするだけで切り替えられるように。これは未来だ。

ホームバーのスワイプで順繰りにアプリを切り替えられる。
ホームバーのスワイプで順繰りにアプリを切り替えられる。

使ってみて実感していますが、これは本当に作業効率が上がりますね。MacのMission Controlに通じるものがあると思いますが、右に左に自由自在に移動できます。超快適です。


Apple Pay

僕はよくiD決済を使います。別にSuicaでもいいのですが、Viewカードを持っていないのでオートチャージできないんです。なので残額を常に気にしておかなければならないのがイヤで、iDばっかり使ってます。

Suicaで支払うときはただかざすだけでいいので、以下の2つの話は関係ありません。「iD」や「QuickPay」で支払うとき限定です。

GOOD:画面が点灯している状態でもサイドボタンの2クリックで起動する

iPhone 7や8シリーズでApple Payを起動するには、

  • スリープ状態でホームボタンをダブルクリック
  • Walletアプリから

これら2パターンです。ホームボタンのダブルクリックはスリープ状態でしか使えません。(画面が点いているときはマルチタスクの切り替えなので)

一方、iPhone Xでは、

  • サイドボタンをダブルクリック
  • Walletアプリから

となりました。つまり、画面が点灯しているかどうかに関わらず、とりあえずサイドボタンをダブルクリックしておけばApple Payが起動します。

BAD:支払う動作とFace IDとの相性がよくない

例えば、コンビニで支払うときに、レジの前で「iDで!」と店員さんに伝える場面を想像してみましょう。

iPhone 7や8シリーズで決済するときはTouch IDなので、手元で操作しながら決済方法を店員さんに伝えればよかった。これは非常にスマートです。

一方、iPhone Xで決済するときはFace IDで認証しなければなりません。つまりレジの前でiPhoneを見つめながら「iDで!」って言うことになります。これって、店員さんからすると「え、誰に言ってんの?」ってなりませんか? コミュニケーションとしてあまりよくない気がするのです。

なので僕は、できるだけ違和感なく決済をするために、Face IDの設定の中の「注視が必要」をオフにしています。セキュリティ的には弱くなってしまいますが、こうした方が使い勝手とのバランスがとれているような気がした。

「注視が必要」をオフに。
「注視が必要」をオフに。

「注視が必要」をオフにしておくと、iPhoneを自分の顔に向けるだけでいい(見つめなくていい)ので、比較的スムーズに決済できます。それでもTouch IDには劣っていると思いますが。

とはいえ、このような設定にしていても、Face IDの認証は稀に失敗することがあります。その際に表示される「パスコードで支払う」というボタンがあるので思わず押してしまいそうになりますが、これは罠です!

これは罠だ!!
これは罠だ!!

なぜかというと、この画面が表示されてももう一度サイドボタンをダブルクリックすればFace IDで再認証できるからです。

でもさ、これUI的にちょっとどうなのよ?って思ってしまいますね。Face IDで再認証できることはどこにも書いてありませんから。「Face IDをやり直す」「パスコードで支払う」という2つのボタンを並べておくべきだと思いました。


文字入力

僕がiPhone 7 Plusを使っていたというのもありますが、画面の幅が狭くなったことに対して気になる点があります。

BAD:画面が小さいので入力しづらい

確かに縦方向はiPhone Xの方が長いから情報の一覧性はいいのですが、文字入力となると話は別。両手フリックのスピード感に慣れてしまったので、幅の狭いiPhone Xではやりにくく感じています。だからiPhone X Plusが欲しいです。

iPhone Xのフリック入力は両手には向かない。
iPhone Xのフリック入力は両手には向かない。

また、微妙な差ではありますが、QWERTYキーボードでもキーのサイズが結構違います。こちらも両手では打ちにくくなりましたね。

使ってみるとこの差は大きい。
使ってみるとこの差は大きい。

ただこれは、僕がiPhone 7 Plus → iPhone Xと乗り換えたのでこのように感じるだけだと思います。これまで小さいiPhone(SEとか7とか)を使っていた人からすると、逆に画面は大きくなるので、入力しやすく感じるかもしれません。

BAD:地球儀ボタンが下すぎて押しにくい

僕はiPhoneで文字入力をするとき、日本語はフリック入力で、英語はQWERTY入力で行っています。これらキーボードの切り替えに加えて、絵文字を入力する際にも使うのが「地球儀」ボタンです。

確かにサイズは大きくなってますけど、個人的には下すぎてちょっと使いにくいと感じています。


カメラ

完全にノーマークでした。全然期待してなかったけどやばいです。ディスプレイのインパクトが強すぎてそっちにばっかり目がいっちゃうけれど、iPhone Xで一番すごいのはカメラだと思う。

GOOD:描写力がすごい

言葉で説明するのは限界があるので作例を見てもらいましょう。

色づき始めている葉っぱがとても鮮やかに、かつ柔らかく描写されていて、とてもスマホのカメラだとは思えない画質です。

もう1つ。イルミネーション撮影したこの写真。

イルミネーションを手持ちで撮るとブレやすいものですが、拡大しても全くブレていません。きっと光学式手ぶれ補正が効いているのでしょう。また、手前の歩道橋の部分も黒く潰れたりせずに描写されています。

最後はこちら。これはVSCOというアプリで加工したものです。

山に積もった雪の部分まで細かく描写されているのが分かります。また、空の色も綺麗ですね。常にポケットに入れているiPhoneでここまで撮れれば文句ないですよ。

と、これだけでは全然伝えきれていないのは百も承知ですが、本当に綺麗なんです。これまでのiPhoneとは別物だという印象を受けました。


その他の操作感

最後に、操作していて他に感じたことを簡単にまとめておきましょう。

GOOD:Plusと比べて軽い(物理的に)

僕はスマホ本体の下を小指で支えるような持ち方で持ちます。iPhone 7 Plus(188g)は重くて小指が疲れることがよくありました。

でもiPhone Xは軽くなった(174g)ので小指が全然疲れなくなりました。たった14gの差ですが、持ってみると意外と違いますよ。

GOOD:画面のコーティングがスベスベ

画面には何も貼らない派です。なので本体のコーティングは僕にとっては重要なのです。

iPhone 7 Plusはあまりスベスベじゃなくて、少し指が引っ掛かるような感じでした。その前に使っていたiPhone 6sの方がマシなレベルでした。しかも使っているうちに引っかかりの摩擦係数が大きくなったような印象です。コーティング剥がれてきてるのかな?

それに対してiPhone X。もうつやつやです。引っかかりは皆無です。これまで使ってきたiPhoneの中で一番なのは間違いありません。

GOOD:ワイヤレス充電はそれなりに便利

あまり期待していなかったのですが、地味に便利です。地味ですけど。

以前使っていたWiMAX 2+のルーターがワイヤレス充電(Qi)に対応していたので充電器は持ってたんです。それを流用していますが便利です。地味ですけど。

BAD:コントロールセンターが遠い

これまでのiPhoneは下からスワイプでコントロールセンターを出していましたが、iPhone Xではホームに戻るジェスチャーと干渉してしまいます。

そのため右上からのスワイプになりましたが、ちょっと遠いです。

確かに、簡易アクセス機能を使って画面を下げればいいのですが、それだと2ステップ必要になってしまって面倒。

だからこれは要改善だと思っています。右下からのスワイプとかにしてくれたらいいのにね。


まとめと総合評価

さてさて、この記事ではiPhone Xに乗り換えて良かった点と悪かった点についてまとめてみました。細かい点まで突っ込んだ内容にしたのは、僕が2ヶ月使ってみて感じたことをできるだけ多く伝えたかったから。

で、結局乗り換えて良かったと思ってる?と聞かれると、正直iPhone 7 Plusのままでも良かったかな…!

でも質問を変えて、iPhone Xを売り払ってiPhone 7 Plusに戻る?と聞かれると、絶対にノーです。

きっと、実際に2ヶ月使って生活に馴染んだからこそ、代わり映えしないように見えているだけなのでしょう。今回は見送ってiPhone 7 Plusを使い続けるという選択をしていたら、今頃iPhone Xが気になって気になって仕方がなかっただろうな、とも思います。

最初に見たときは得体の知れない新しいモノという印象でしたが、使ってみると生活に馴染むポテンシャルは十分にあることが分かりました。まだまだ発展途上のFace IDといった課題もありますが、発展していく過程に付き合うのってなんだかワクワクしませんか?

だから最後に、iPhone Xはオススメできる?と聞かれると、イエスと答えます。

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