緊張するよね。わかるよ。
日付が変わって今日は2017年2月20日(月)。あと5日でついに「その日」がやってきます。去年の自分を思い返してみても、この時期の記憶って全くと言っていいほど残ってないんですよ。それほど追い詰められていたのでしょう。精神的にも相当ヤバかった。
でも、よく考えてみると、あと5日勉強するだけで解放されるんですよ。こんな時期だから少しでもポジティブになっておこう。
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もくじ
残り5日間をどう過ごす?
さて、第102回薬剤師国家試験を受験する皆さんも、追い詰められた日々を過ごされていることと思います。全然解けなかったらどうしようとか、当日急に体調が悪くなったらどうしようとか、悪い夢を見たりとか、ネガティブなことばっかり考えてしまいがちです。でもそれはみんな同じ。他のみんなだって君と同じように焦っているのです。
それなら、いっそのこと少しでもポジティブなことを考えてみましょう。よく考えてみて。来週の今頃には既に試験が終わり、開放感に満ち溢れているはずですよ。その後卒業旅行に行く人もいるでしょう。6年間共に過ごした友達と最後に思いっきり遊んでも誰も文句を言わない。女の子だったら卒業式の振り袖も楽しみだよね。
あと5日。あと5日だけ必死になって勉強すればいいんです。ここまで何ヶ月もやってきたんだから、きっと大丈夫だって。
苦手な部分の確認に注力すべし。
試験前日の24日(金)は、各予備校で行われる「やまかけ」に行く人も多いと思います。だから普段どおりの勉強ができるのはあと4日間。この4日間で全範囲を見て回るのはなかなか難しい。
これまで何回も模試を受けてきたよね。だからきっと自分の得意な部分・苦手な部分は把握しているはずです。得意な部分は本番でも普通に解けると思うので、今さら確認する必要も無いかと思います。ですので、この4日間は苦手な部分の確認に注力して、記憶が曖昧になっているところを少しでも減らす努力をすべきです。
そうはいっても、苦手な部分はなかなか覚えられないよね。でも、最後まで苦手を減らす努力を続けるのと、すべてを放り出すのとでは、きっと本番での手応えに差が生じるはずです。メンタル的な部分も含めてさ。
苦手をゼロにしようと言っているのではありません。少しでも「減らす努力」をすることが大切なのです。
「やまかけ」講座はぜひ行くべき。
前日に行われるやまかけ講座は申し込みましたか? 去年の僕の経験では、受講したことで確実に点数が伸びました。具体的に何点伸びたかは比較できないけど、体感的には少なく見積もっても5点は伸びたと思っています。
最後の一押しでこんなに伸びるのなら、受けない手はありません。受講しなかったら損するレベルです。(別に予備校のステマしてるわけじゃないですよ。受講してよかったと心の底から思っています。)
今さら言われても申し込んでないよ、という人。受講した友達にご飯でもおごって、資料を見せてもらってください。絶対に見ておくべきです。後悔するよ、本当に。
噂に惑わされないように
同級生からいろんな噂が回ってきませんか? 例えば、衛生の科目責任者の○○大学の△△先生はこんな研究をやってるから関連した問題が出るはず!みたいな。
こういう噂は当たったためしがないので、すべてスルーでOKです。噂に惑わされないで、自分の苦手な部分の強化を最後までしっかりやる方が何百倍も重要だと思います。
いやね、精神的に追い詰められてたらこういう噂を信じたくもなるんですよ。でも出所の分からない噂に自分の運命を委ねてもいいの? 冷静になって考えてみてください。
何かを信じたいなら、予備校のやまかけを信じましょう。どういうルートかは知りませんが、なぜか当たります。
前日に会場の下見はすべき?
何時からかは忘れたけれど、前日に試験会場の下見ができますよね。試験室の中までは入れませんが、試験室やトイレの場所の確認はできます。時間と心に余裕があったらぜひ行きましょう。
あとは会場までの道順や交通手段の確認ですね。自宅から行ける人はあまり心配しなくてもいいかもしれませんが、慣れない土地で受験するような人は道順の確認もした方がベター。
また、今年は国公立大の前期試験と日程が被りますので、場所によっては朝の交通機関の混雑も予想されます。注意すべし。
感染予防は万全に
会場では、1つの教室の中に何十人と集まります。部屋によっては200人くらいのところもありますよね。その中に風邪を引いている人や、もしかするとインフルに感染している人もいるかもしれません。ですので、会場内では必ずマスクなどの感染対策をした方がいいです。というか絶対にしておきましょう。
毎時間の受験者の顔認証のときはマスクを外すように指示されますが、そのとき以外は着けていて全く問題ありません。だから絶対にした方がいい。
なぜこんなにしつこく言うかというと、僕自身の経験なのです。2年前の第100回の1日目、僕はマスクも何もせず受験していました。ちょっと油断してたんですよ、「薬剤師」という医療職の国試の会場内に風邪引いている人がいるという発想ができなかった。すると2日目の昼過ぎになって、鼻呼吸が全くできない程に鼻水が出てきて、全然集中できなくて、もう試験どころじゃなかったんですよね。計算問題とか全部放棄する始末。そのときはあと3点足りずに不合格でした。これは今でも後悔しています。
後輩の皆さんにはこのような悲惨な経験をして欲しくないので、こんなにしつこく言っています。感染予防は絶対にすべし。また、マスクをしていると問題が簡単だったときにニヤニヤできるというメリット (?) もあります。
1日目終了後に自己採点したほうがいい?
去年の僕はやりました。この瞬間が一番緊張したかも。
なぜやったかというと、合否に関して気にしないといけないのは「必須問題の足切り」と「総得点」の2つです。必須問題は1日目にありますよね。だから、1日目終了後に自己採点をして「必須問題の足切り」に引っ掛かっていないことを確認できれば、2日目は「総得点」だけを気にしてればいいんですよ。
自己採点のときは、今までの人生の中で一番と言っても過言ではないくらい緊張したけれど、その分2日目の試験がかなり気楽になりました。マスクの下でニヤニヤしながら問題解いてました。たぶん誰にもバレてないから大丈夫。
良くも悪くも、2日目のモチベーションとパフォーマンスに影響するので、1日目の自己採点はそのときの自分のメンタルで判断してくださいね。各予備校から解答速報が発表されますが、夜10時過ぎには理論問題②まで出揃ったと記憶しています。
気を強く持とう。何があっても平然としていられるように。
去年の国試の受験中、たぶん2日目の朝一の時間だったと思います。始まって5分くらい経ったとき、隣の試験室から急に叫び声が聞こえました。すぐさま試験官たちが慌ただしく一斉に廊下へと駆け寄るのです。まさか刃物を持った不審者が侵入してきたとか…? これヤバいんじゃない…?
聞き耳を立てて様子をうかがっていました。1分くらいでひとまず収まったようなので、そのまま問題を解き続けました。一体何だったんだろう。。。
後になって試験官から説明があって、どうやら隣の部屋の受験生が急に暴れて回ったらしいのです。どよめく受験者たち。暴れた人は相当追い詰められてメンタルがやられたのでしょうか。他の人に被害は無かったみたいで、本当によかった。
非常に稀な事例だと思いますが、このようなこともあるのです。自分のいる試験室でのできごとではなかったし、時間に余裕のある実践問題を解いているときだったからよかったものの、もしこれが自分の隣の人だったらと思うと、動揺してしまって試験どころじゃないよね。
試験中に何があるか分かりません。ここまでは無いにしても、隣の人の貧乏揺すりが気になったりとか、後ろの人の咳がうるさかったりとか、集中力が阻害されるものに出くわす可能性はゼロじゃない。
そんなときにイライラせずにいられるか、如何に平静を保っていられるかがカギとなります。イライラしそうになったら一旦深呼吸して落ち着いてみて。そうすれば自分の力をちゃんと発揮することができるはずだから。
まとめ
この先の人生の中で、こんなに大きな試験を受けるのってもう無いんじゃないかと思うのです。だから後悔の無いようにしたいよね。陳腐な言葉だけどさ。
これまで勉強を頑張ってきた人も、そうでない人も、自分の力を最大限発揮してきてください。必死に国試の問題に向き合ったのなら、後悔することは無いんじゃないかな。
新しい形式で出題されたり、聞いたこともない薬が出てきたり、しょーもない引っかけがあったり。予想もしなかったようなことが起こるかもしれないけれど、自分の頭の中にある知識をベースにして考えればきっと答えを導き出せるはず。それくらい勉強してきたんだから。
だから自分に自信を持って。行ってらっしゃい。
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